ビーコンの周波数
ビーコンは精密(?)機器なので振動や劣化などでズレる事があるそうです。
バビシェでは昨年の冬期救助訓練から周波数の簡易測定を実施していて、今年一番ズレていたビーコンは80Hzのズレでした。
では、周波数がズレたらどんな影響があるのでしょうか?
DSPを使って簡易測定。
すべてのビーコンの電池は新品に交換してからテストしてみました。
写真上のF1フォーカスは-70Hzのズレを示しています。
先日測った時は80Hzのズレだったんですが?
ギリギリ許容範囲内です。
下はDSPズレはなしです。
ズレたF1とズレのないDSPをそれぞれ発信にして、もう一台のDSPで受信して比較してみました。
先ずはビーコン同士が向かい合った状態で測定。
写真上がズレたF1、下がDSPです。
実際の距離が10メートル、表示距離が15メートルと誤差が大きいですが、2機種での差はあまりありません。
やはりビーコンの表示距離はあんまりあてになりません。
あくまでも目安ですので捜索の際は注意が必要です!
実際距離3メートルの時も表示距離F1が3.9メートル、DSPが3.4メートルと大きな差はありませんでした。
数年前まで±120HzまでO.Kだった許容範囲が80Hzになったそうなので、もう少し変化が出るかと思っていたのに意外と大丈夫なものですね。
3メートルからは2機種ともほぼ正確な距離を示し、隣接した状態ではそれぞれ0.3メートルを表示しました。
70Hzのズレは許容範囲内なので電波の発信に大きな影響はなく、万が一の埋没の際も問題なくサーチできそうです。
念のために発信ビーコンの向きを変えても測定してもました。
結果はどの向きでも問題なし。
メーカーの説明ではズレが大きくなると受信できなくなったり、表示距離が大きくズレたりするそうですが、大幅にズレた時の話のようです。
古いビーコンや雑に扱っていると周波数がズレてる可能性があるので御注意ください!