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アバレ川~美瑛岳=2015年8月23日

アバレ川~美瑛岳=2015年8月23日
 メンバー=マイケル、フナコッシ、ひすみん、福りえ、ミューラ、ひとみ、チャケ、こーだま、あっきーら、黒猫=以上10人

■タイム(前泊地・白銀荘前キャンプ場、23人でキャンプ)
「白金のいこいの森林」ゲート前駐車場07:02➡ポンピ沢縦走路12:49/13:47➡望岳台15:25<下山>
★美瑛岳山頂を往復した3人は17:15に望岳台に下山。

この日の軌跡。美瑛岳山頂往復は入っていない。
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■前置き
 夏キャンプと沢入門者のフォロー山行が主目的にした計画。

キャンプの光景
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旬の道東産サンマを焼く
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白銀荘前キャンプ場でキャンプをして、翌23日に行ける沢として、三峰山沢かアバレ沢を考えた。会としては2011年9月以来のアバレ川を選んだ。

 前日22日、23人が参加して十勝岳山麓の白銀荘前キャンプ場でキャンプ。BBQをゆっくり時間を使う予定だったが、コンロに炭がついてこれからという18時前から雨。やがて、雨勢が増して、タープ下に逃げ込むことになった。雨が小やみになった19時半に焼き物再開。旬のサンマ、富良野で買い込んだ肉類、留萌から取り寄せた野菜を焼き、スープカレー、ポトフ、パエリアが花を添え、23時ごろまで宴は続いた。
■アバレ川について
 北隣の涸沢川に比べると、優しい(易しい)沢。難しいところはないが、しかし沢の面白みがコンパクトに詰まっていて面白い沢。2010年8月、Yパーティーが涸沢川を目指してこの沢に迷い込んだのがこの沢が世に知られるきっかけとなったと理解している。景観的には、涸沢川とほとんど同じだ。
景観が素晴らしい勝瑛ノ滝
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源頭の光景
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ブリッジでクリアする
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 Yさんは自身のHPで「拾い物でもしたような面白い沢だった」と紹介した。それを聞きつけた「沢の伝道師」ganさんがいろいろな場面で紹介したことで、三峰山沢とともに、一気に十勝連峰定番の沢となった。ganさんは、2015年6月に出した「北海道沢登りガイド」で「遊び心満載の沢はディズニーランドにいるような楽しさにあふれている」と紹介している。ワクワク感いっぱいの沢のワンダーランドとの評価は、的を得た評価かと思う。

 アバレ川は美瑛川の支流。地形図上は上流域はポンピ沢の沢名が記されている。涸沢川と同じく、砂防ダムの多さから察するに、洪水時や雪解け時、土石流が多かったのでこの名があとでついたのだろうか。
■遡行記
 朝4時に起床。しかし、朝飯づくりやテント撤収で時間を食い、美瑛岳登山道隊の9人、トレラン参加の1人に見送られ、6時半に白銀荘前を出発した。
 下山地の望岳台に車を残置して白金温泉を過ぎて、国立大雪青少年交流の家の先、十勝岳観測所を通り過ぎて右折。2~3分走ると、「白金のいこいの森林」の大きな看板がある駐車場。林道にはゲートがかかっていて、ここで車を降りて、遡行準備。ここから望岳台まで遊歩道が続いている。左側を流れるのが、アバレ川だ。
天気は曇りのもと、出発した。
出発地点のアバレ川添いの駐車場。「白金のいこいの森林」の看板が目印だ
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 しばらくはゲート先に付けられた遊歩道を歩く。やがて遊歩道が望岳台方向に向かう地点からアバレ川左岸の堤防上へ。堤防の切れた地点から河床に降り立つ。その先も砂防ダムが連なるので、渡渉して右岸上の林道跡へ。しばらく林道跡を行くと、明瞭な林道になる。4年前はこの林道の反対側から涸沢川とオヤウシナイ滝のある沢を越えてアバレ川に入った。今回は逆方向からこの林道に入ったことになる。100㍍も行くと林道は消失、右岸添いを上流に向かい、最上流の砂防ダムを越えてから入渓した。
                                 変化のある渓相が続く
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 あとはひたすら沢筋を行くだけである。小滝、ナメ、へつり、トイ状のウォータースライダーなど、変化あふれる渓相が続く。難しいところはなく、すべてトライできる。遡行者を飽きさせないのが、この沢の魅力だろうか。
 源頭が近づいてくると、やがて、両側が開けた沢の先にc1350で勝瑛ノ滝が見えてくる。標高差30㍍はあるだろうか。水流が見事な放物線を描いていて、景観としてもすばらしい。
 この勝瑛ノ滝は、右岸側の水流があるルンぜを詰めて滝口の標高を少し越えたあたり、ブッシュにぶつかった地点で向かって右側にトラバースし、ササ藪を下降すれば、滝上の沢床に安着できる。
                     勝瑛ノ滝~向かって左側(右岸)のルンゼを登路に使う
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                                 ルンゼを登る
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 あとは美瑛岳の斜面を見ながら、源頭の景観を楽しみながら5分も歩けば、望岳台から美瑛岳に通じる縦走路にぶつかり、遡行のゴール。いつか縦走路から先のポンピ沢を詰めてみたいものだ。


遡行ゴールの縦走路は近い
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 簡易無線で連絡を取ったところ、登山道を使って美瑛岳を目指した0パーティーの9人は美瑛岳山頂直下にいることが分かり、元気な3人がザックをアバレ川河原に残置して空身で山頂を往復した。
 帰路は、眺めのよい雲ノ平経由の縦走路を2時間弱歩いて、望岳台へ下山した。ポンピ沢の南を流れる北向沢の横断地点は2011年9月の山行の時はこの斜面が崩壊していて、ロープもはずれており、懸垂下降で沢床まで降りたが、新たに梯子が掛けられており、まったく問題はなかった。沢床には雪渓がびっしり詰まっていた。
 下山後は、登山道隊のoパーティー9人とともに、白金温泉の「山辺の家族」で汗を流し、富良野で夕食を取って帰札した。

by babishe2009 | 2015-09-05 11:40 |
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札幌発バビシェ・マウンテン・クラブの活動記録です


by babishe2009
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