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ピリカペタヌ沢(8ノ沢)~十勝幌尻岳(1846㍍)=2015年9月23日

ピリカペタヌ沢(8ノ沢)~十勝幌尻岳(1846㍍)=2015年9月23日

■メンバー フナコッシ、フクリエ、ノン、マチャ、kuroneko(5人)
■タイム
9月22日トッタベツヒュッテに前泊
9月23日オピリネップ川林道終点の夏道登山口に車を一台デポ
5:50ピリカペタヌ林道c595砂防ダム横➡8ノ沢出合7:35/7;50➡c1100二股9:25/10:05(間違って右俣に入ってしまう)➡登山道13;05➡十勝幌尻岳13:30/14;10➡夏道登山口16:15<下山>

十勝平野から見て、日高山脈最前面の大きな山がカチポロこと、十勝幌尻岳。十勝平野に立つと、アイヌ語で「大きな・山=ポロ・シリ」のこの山の山名の由来がよく分かる。ひと際でかく見える。
戸蔦別川水系のピリケペタヌ沢には、札内岳(1896㍍)と十勝幌尻岳の2つの1800㍍峰を水源にしている。古くから使われてきた8ノ沢から十勝幌尻岳を目指した。

この日の軌跡(山頂からオピリネップ川登山口への下山軌跡は電池切れにより飛んでいる)
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前日夜、十勝清水町の焼き肉店でフナ、リエ、catの3人で前祝いして芽室町の国民宿舎「新嵐山荘」ロビーで、トムラウシ山帰りのノン、マチャと合流し、トッタベツヒュッテへ。同泊者はおらず、5人で酒を酌み交わし、その勢いで爆睡。
5時過ぎには明るくなり、朝食を済ませて、まちゃの車1台をオピリネップ川沿いの登山口にデポして5:20、5人でcatの車で小屋を出発し、ピリカペタヌ林道を行く。c595の砂防ダム横に車をとめ、出発準備。快晴だ。

林道の車駐車地点から歩き出す
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ピリカペタヌ沢を行く
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C1100二股までは変化に乏しい
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c623の手前で林道は崩壊しており、沢に降りる。2年前の8月、札内岳にトライするため2回このピリカペタヌ沢を遡行しているが、その時より明らかに水流が少ない。渡渉を何回かしたが、右岸中心に明瞭な踏み跡がついている。消失しても左右探せば容易に見つかる。ピンクテープ、赤ペンキで随所に踏み跡が明示されている。2年前よりは明らかに増えており、ちょっとやり過ぎ感が否めない。
8ノ沢出合までは2時間かからない。2年前のテン場は思いのほか樹林が混んでいた。
8ノ沢は出だしが急傾斜だが、やがて斜度が落ちて、河原歩き主体になる。高度を上げるにしたがって、周囲の広葉樹が少しずつ色づいてくる。単調な沢歩きも、秋の気配が気分を高揚させてくれる。やはり秋の沢は風情がある。
c940二股を過ぎ、c1100二股までは滝もゴルジュも釜もへつりもない。この二股は右俣が20㍍の滝になっていた。予定通り左俣を行くが、20㍍も進むと水流が消えた。えーっ、これはおかしいと思い、皆に「c1100手前の右岸の支沢に入っちゃった。間違った。右へ!」と。で、右俣の滝脇を登ってしばらくして水流が消える。100㍍くらい行ってコンパス、GPSを見たら、進行方向が明らかに違う。そこで初めて間違いに気づいた。

C1100の二股。右俣にかかる滝
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そんなわけで無駄な時間を消費してしまい、再び左俣に入り直し、枯れ沢を行くが、この沢が沢状でなくなり内心不安になってしまう。が、そのうち、水流はないがようやく沢地形になり、進行方向も間違っていないので安堵した。
やがてC1170~1180付近になり再び水流が復活し、30㍍の2連滝となって水流が落ちてくる。滝の脇を登る。やっと出てきた滝がうれしかった。この標高で水流が右俣も左俣も伏流してしまっているのは、崩壊した土砂がそれなりに溜まっているということか。

C1170~1180ので水流が復活し、次々と小滝などが出てくる
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振り返ると、ピリカペタヌ沢のもう一つの水源、札内岳がきれいにのぞめた
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これだけかと思ったが、その後も小滝が次々と出てきた。7年前に行ったときの記憶も薄れ、意外感があった。

あとは山頂まで変化がそれなりに出てくる
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天国への緩緩階段
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水流はC1600手前で切れ、やがて沢は行く手をハイマツ帯に阻まれる。山頂は右前方だが、登山道への近さを考え左側へしばらく行くと踏み跡か獣道のような通り道をぐいぐい登っていく。

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斜度があるので、皆、ハアハアぜーぜーしながら。やがて稜線上の登山道へ。十勝平野が見渡せて心地よい。少し休んで登山道をそのまま山頂へ。

カチポロ山頂での記念のショット
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山頂からは日高山脈の山並みがきれいにのぞむことができた。
山頂からは、登山道をそのまま下降し、無事、全員下界に帰還した。

8ノ沢は沢としては初級者向きだが、1800㍍峰へのアプローチと割り切ればなかなかよいコースだ。
C1100から先はそれなりに楽しめる。登りも、下りも、標高差1200㍍超の結構タフな行程ではあったが、日高山脈と十勝平野の展望台のようなカチポロを日帰りで制する達成感はなかなかのものがある。

山頂からは登山道でオピリネップ沢登山口へ
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オピリネップ沢登山口に下山
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by babishe2009 | 2015-09-26 02:13 | | Comments(0)

茅刈別第三支川~ニセイカウシュッペ山=2015年8月29日

茅刈別第三支川~ニセイカウシュッペ山(1879㍍)=2015年8月29日

■メンバー(7人)
 イナ、フナコッシ、ヤマクニ、福リエ、今爺、ミポリン、kuroneko
 ラリーグラスパーティー(5人)で、おのっち、ひとみがバビシェメンバー
■タイム 8:16中越コース登山口➡入渓8:45/8:50➡ニセイカウシュッペ山山頂13:23/40➡登山口15:56<下山>

この日の軌跡
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 中越ルートの登山道の真下に見える茅刈別第3支川から、ニセイカウシュッペ山に登った。
 登山口に7人が集結し、30分前に出発したラリーグラスパーティー(5人)を追いかける。
 20分くらい登山道を歩き、標高1180㍍あたりで適当にヤブを漕いで沢床に降りた。降りた地点の標高がほぼ1100㍍。あとは沢筋一直線。晩夏の日差しがさす中、せせらぎに癒されながら歩くが、C1300㍍までは特に何もない。沢の雰囲気は悪くない。
 C1300㍍から先は渓相に変化が出てくる。小滝中心にそれなりに楽しめる。C1500㍍を過ぎると、稜線が見え出す。やがて大槍が見えれば、源頭は近い。
 登山道からこの沢筋が丸見えである裏返しで、C1600を越えると稜線が扇状に広がり、なかなか景観的に心地よい。
 C1800㍍で水流は消え、ガレ場を詰めればハイマツ帯20~30㍍を乗っ越でば登山道とぶつかる。ちょうど、アンギラスへの踏み跡起点になっている広場に出る。ここで大休止して、3~4分歩けばニセイカウシュッペ山の三角点がある山頂に達する。最高地点1883㍍ポコはちょっと離れている。
 山頂はあいにくガスに覆われ、展望きかず。稜線上からは、アンギラスも、大槍もついに見えなかった。沢中からは大槍、P1742ポコはよく見えたのだが、稜線に出てからはガスにさえぎられた。帰路は登山道をゆっくりモードで下り、中越ルート登山口に下山した。
 国道~登山口は13.4㌔。ゲートが2つあり、下のゲートは施錠されているので、注意が必要だ。上川中部森林管理署上川森林事務所(☎01658-2-2001)に事前の問い合わせを。

中越ルート登山口からしばらくは登山道を行く
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C1300までは癒しの空間か
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小滝がいろいろ出てくる
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小滝①
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小滝②
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小滝③
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前方に、P1742ポコが見える
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この滝で、ラリーグラスパーティーに追いつく
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前方に大槍も見える
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この滝がこの沢最大の滝。10㍍くらいか
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こんな滝もある
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そんな滝もある
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C1600付近からは白い岩盤が続く
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ガレ場を詰めれば、アンギラスへの踏み跡分岐に出る.バックは大槍。この時はまだ見えていたが、山頂に達するころにはホワイトアウトになってしまった
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by babishe2009 | 2015-09-06 23:03 | | Comments(0)

アバレ川~美瑛岳=2015年8月23日

アバレ川~美瑛岳=2015年8月23日
 メンバー=マイケル、フナコッシ、ひすみん、福りえ、ミューラ、ひとみ、チャケ、こーだま、あっきーら、黒猫=以上10人

■タイム(前泊地・白銀荘前キャンプ場、23人でキャンプ)
「白金のいこいの森林」ゲート前駐車場07:02➡ポンピ沢縦走路12:49/13:47➡望岳台15:25<下山>
★美瑛岳山頂を往復した3人は17:15に望岳台に下山。

この日の軌跡。美瑛岳山頂往復は入っていない。
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■前置き
 夏キャンプと沢入門者のフォロー山行が主目的にした計画。

キャンプの光景
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旬の道東産サンマを焼く
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白銀荘前キャンプ場でキャンプをして、翌23日に行ける沢として、三峰山沢かアバレ沢を考えた。会としては2011年9月以来のアバレ川を選んだ。

 前日22日、23人が参加して十勝岳山麓の白銀荘前キャンプ場でキャンプ。BBQをゆっくり時間を使う予定だったが、コンロに炭がついてこれからという18時前から雨。やがて、雨勢が増して、タープ下に逃げ込むことになった。雨が小やみになった19時半に焼き物再開。旬のサンマ、富良野で買い込んだ肉類、留萌から取り寄せた野菜を焼き、スープカレー、ポトフ、パエリアが花を添え、23時ごろまで宴は続いた。
■アバレ川について
 北隣の涸沢川に比べると、優しい(易しい)沢。難しいところはないが、しかし沢の面白みがコンパクトに詰まっていて面白い沢。2010年8月、Yパーティーが涸沢川を目指してこの沢に迷い込んだのがこの沢が世に知られるきっかけとなったと理解している。景観的には、涸沢川とほとんど同じだ。
景観が素晴らしい勝瑛ノ滝
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源頭の光景
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ブリッジでクリアする
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 Yさんは自身のHPで「拾い物でもしたような面白い沢だった」と紹介した。それを聞きつけた「沢の伝道師」ganさんがいろいろな場面で紹介したことで、三峰山沢とともに、一気に十勝連峰定番の沢となった。ganさんは、2015年6月に出した「北海道沢登りガイド」で「遊び心満載の沢はディズニーランドにいるような楽しさにあふれている」と紹介している。ワクワク感いっぱいの沢のワンダーランドとの評価は、的を得た評価かと思う。

 アバレ川は美瑛川の支流。地形図上は上流域はポンピ沢の沢名が記されている。涸沢川と同じく、砂防ダムの多さから察するに、洪水時や雪解け時、土石流が多かったのでこの名があとでついたのだろうか。
■遡行記
 朝4時に起床。しかし、朝飯づくりやテント撤収で時間を食い、美瑛岳登山道隊の9人、トレラン参加の1人に見送られ、6時半に白銀荘前を出発した。
 下山地の望岳台に車を残置して白金温泉を過ぎて、国立大雪青少年交流の家の先、十勝岳観測所を通り過ぎて右折。2~3分走ると、「白金のいこいの森林」の大きな看板がある駐車場。林道にはゲートがかかっていて、ここで車を降りて、遡行準備。ここから望岳台まで遊歩道が続いている。左側を流れるのが、アバレ川だ。
天気は曇りのもと、出発した。
出発地点のアバレ川添いの駐車場。「白金のいこいの森林」の看板が目印だ
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 しばらくはゲート先に付けられた遊歩道を歩く。やがて遊歩道が望岳台方向に向かう地点からアバレ川左岸の堤防上へ。堤防の切れた地点から河床に降り立つ。その先も砂防ダムが連なるので、渡渉して右岸上の林道跡へ。しばらく林道跡を行くと、明瞭な林道になる。4年前はこの林道の反対側から涸沢川とオヤウシナイ滝のある沢を越えてアバレ川に入った。今回は逆方向からこの林道に入ったことになる。100㍍も行くと林道は消失、右岸添いを上流に向かい、最上流の砂防ダムを越えてから入渓した。
                                 変化のある渓相が続く
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 あとはひたすら沢筋を行くだけである。小滝、ナメ、へつり、トイ状のウォータースライダーなど、変化あふれる渓相が続く。難しいところはなく、すべてトライできる。遡行者を飽きさせないのが、この沢の魅力だろうか。
 源頭が近づいてくると、やがて、両側が開けた沢の先にc1350で勝瑛ノ滝が見えてくる。標高差30㍍はあるだろうか。水流が見事な放物線を描いていて、景観としてもすばらしい。
 この勝瑛ノ滝は、右岸側の水流があるルンぜを詰めて滝口の標高を少し越えたあたり、ブッシュにぶつかった地点で向かって右側にトラバースし、ササ藪を下降すれば、滝上の沢床に安着できる。
                     勝瑛ノ滝~向かって左側(右岸)のルンゼを登路に使う
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                                 ルンゼを登る
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 あとは美瑛岳の斜面を見ながら、源頭の景観を楽しみながら5分も歩けば、望岳台から美瑛岳に通じる縦走路にぶつかり、遡行のゴール。いつか縦走路から先のポンピ沢を詰めてみたいものだ。


遡行ゴールの縦走路は近い
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 簡易無線で連絡を取ったところ、登山道を使って美瑛岳を目指した0パーティーの9人は美瑛岳山頂直下にいることが分かり、元気な3人がザックをアバレ川河原に残置して空身で山頂を往復した。
 帰路は、眺めのよい雲ノ平経由の縦走路を2時間弱歩いて、望岳台へ下山した。ポンピ沢の南を流れる北向沢の横断地点は2011年9月の山行の時はこの斜面が崩壊していて、ロープもはずれており、懸垂下降で沢床まで降りたが、新たに梯子が掛けられており、まったく問題はなかった。沢床には雪渓がびっしり詰まっていた。
 下山後は、登山道隊のoパーティー9人とともに、白金温泉の「山辺の家族」で汗を流し、富良野で夕食を取って帰札した。
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by babishe2009 | 2015-09-05 11:40 | | Comments(0)
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札幌発バビシェ・マウンテン・クラブの活動記録です


by babishe2009
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