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【山行部】「トムラウシ川~ワセダ沢~トムラ回遊、ヌプントムラウシ温泉」=2012年9月15-17日

「トムラウシ川~ワセダ沢~トムラウシ山回遊」=2012年9月15-16日、山行部企画山行

■メンバー フナッキー、ひとみ、u46、もっち、黒猫
■タイム
<9月15日> c987地点10:09トムラウシ川入渓地点11:35/12:07⇒地獄谷16:12
<9月16日> 地獄谷6:15⇒ワセダ沢出合8:15⇒北沼脇稜線12:15⇒南沼13:05/13:30⇒トムラ短縮登山口18:00<下山>トムラウシ温泉で入浴後、ヌプン小屋へ(17日昼まで滞在)



2日間の軌跡
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トムラウシ川は水量も多く、スクラム渡渉も交えて渡渉を繰り返した
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 計画では、15日に地獄谷、16日は南沼でテント泊し、17日にトムラウシ温泉に下山する予定だったが、天気が悪いこともあり、トムラウシ山頂は断念し、16日中に一気にトムラウシ温泉に下り、その日はヌプントムラウシ温泉まで移動し、ヌプン小屋に宿泊、17日昼まで朝風呂&釣りなどで過ごして滞在した。
 15-16日の2日間で都合29.4㌔歩いたことになる。特に16日は雨が断続的に降り、南沼~トムラウシ温泉の下りは登山道が泥道と化し、つらかったと思う。最後まで頑張ったメンバーの皆さんに感謝したい。15日に泊まった地獄谷では東京・三峰山岳会の5人パーティーとの合同宴会となり、満天の星空のもと、焚火を囲んで、楽しいひとときを過ごさせてもらった。三峰山岳会の皆さんにも厚く感謝したい。

 3連休初日の15日5時、フナッキーさんが泊まっている札幌グランドホテル前に黒猫車、u46車に5人が集まり、札幌を後にした。道央道、道東道を経由して十勝清水ICで降りて、あとは下道を使ってトムラウシ温泉へ。途中、新得のコンビニで酒、ランチなどを買った。トムラウシ温泉から、トムラウシ山短縮コース登山口まで入り、u46車をデポ、黒猫車に5人が乗り、カムイサンケナイ川の神威橋を渡って、前トムラウシ山南東尾根上の林道へ。しかし、c987手前に「通行止め」の移動ゲートが林道を塞いでいたので、その手前に車を置いて歩きだす。実際はc934先まで車で入れ、そこにヤマクニさんたち三峰山岳会の車があった。約30分、余計に林道を歩いたことになる。駐車スペースの少し先が林道崩壊地で、あとは林道跡の夏道状のところをトムラウシ川の入渓地点まで歩いた。我々が車をとめたところから速足で1・5時間かかった。9月中旬というのに、夏の日差しが照り付け、入渓が待ち遠しかった。入渓地点まで夏道というか、踏み跡がしっかりついており、それをずっとたどっていけば迷うことはない。さすが、伝統の名渓、人が相当に入っていることがうかがえる。
 渇水期のはずなのに、トムラウシ川は思いのほか水量が多い。先日来の多雨の影響もあるのだろうか。12:07、入渓地点を出発し、スクラム徒渉も交えながら、右岸、左岸と行き来しながら今宵のテン場・地獄谷を目指す。事前に三峰山岳会が先行して入渓していることは分かっていたが、時々、石の上に濡れた足跡が残されており、たぶん1時間程度の差かと思われた。テント2泊分の荷もこたえ、意外に徒渉にてこずったが、何とかc1060分岐まで来ると、右股の少し先から蒸気が上がっているのが見え、硫黄臭が立ち込めていた。入渓から4時間かかって地獄谷に到着、左岸側の高台に三峰山岳会の皆さんがバビシェ用にテン場を整地してくれていたので、そこにテントを設営。感謝。

トムラウシ川c1060分岐まで来ると、地獄谷の噴煙、蒸気が見えて、思わずバンザイ
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 地元の山岳ガイドから、地獄谷は左岸のテン場が洪水で荒れてしまい、右岸に新たなテン場の設営が多いようだーとの事前情報をもらっていたが、まあ、たいして変わらない感じであった。左岸奥に「地獄」があり、盛んに噴煙、蒸気が上がっていたが、右岸、左岸の際からも熱水が沢に入り込んでおり、沢は硫黄臭たっぷりという感じだった。途中、魚影は見えていたので、たぶん釣れるだろうとタカをくくっていたが、実際、釣竿を出してみるとまるでアタリがなく、温泉成分が濃い地獄谷周辺では釣りは難しいのかもしれない。食事準備が先行していた三峰山岳会の焚火の周りに混ぜてもらうことになり、焚火を囲んで、「地獄谷合同宴会」へ。満天の星空のもと、10人で楽しいひとときを過ごし、就寝した。

地獄谷の宴
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16日、地獄谷出発の朝、ヒサゴ沢を目指す三峰山岳会、ワセダ沢を目指すバビシェの合同記念ショット
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 16日未明になり、雨音がテントをたたく音で目が覚めたりしたが、朝起きた時にはやんでいた。天気は曇り。三峰山岳会はヒサゴ沢~ヒサゴ沼~南沼、われわれはワセダ沢~北沼~南沼の予定だが、16、17日と天気が悪いことが予想できたので、今日16日に一気に下山できるなら下山する予定に切り替え、三峰山岳会とともに6時過ぎに地獄谷を出発した。c1060二股からトムラウシ川左股に入り、水量の多い沢筋を行く。c1210二股は水量比で「左股1対右股3」。地形図上の水線の長さに惑わされてしまうが、水線の長いワセダ沢は貧弱な左股である。先行していた三峰山岳会が右股に入って行くのを確認しながら、われわれは左股へ。ワセダ沢の出だしはしばらくは沢筋も細く、これで大丈夫かと思わせるが、やがて両側が開け、美しい渓相となってくる。このころになって雨が降り出し、モチベーションがぐっと下がる。c1275~1340に小滝が連続する一帯があるが、これを越してしまえば、あとは何もない易しい沢だ。そのうちに両岸が大きく開け、開放感がウリと言える。水が途切れると、あとは雪渓が運んだ堆石のガレ場、お花畑がえんえんと続く。花の時期にはさぞや美しい景観になるのだろう。わずかに残る雪渓の脇を詰めれば北沼脇の稜線上の登山道にぶつかった。

ワセダ沢の出だしはこんな感じだ
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c1275~1340には小滝が断続する
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やがて沢筋から水が消え、両側が開けてくる
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源頭の光景
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稜線に出て、登山道で、北沼⇒南沼へ
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 このころになると雨も強くなり、トムラウシ山頂は断念し、う回路を使って南沼へ。沢道具をはずして、あとは登山道をを短縮コース登山口まで下った。登山口に着いた時には18:00になっていた。行動開始から12時間行動となってしまった。さすがに疲れた。車を回収後、トムラウシ温泉で入浴し、小雨、霧の中、今宵の宿泊地・ヌプントムラウシ温泉へ。ヌプン小屋に着いたのは22:00を回っていた。小屋には温泉目当ての道外からの旅人2人がいて宴会中。われわれも24:00ころまで酒宴を開き、心地よい眠りについた。
 17日朝は三々五々、温泉で朝風呂を楽しんだり、釣りをしたり、汚れものをヌプントムラウシ川で洗ったりでゆったり過ごし、昼まで滞在。帰る道すがら、国道38号沿いの「新得そばの館」で蕎麦、蕎麦ソフトなどを食し、苫小牧、札幌に帰った。

ヌプントムラウシ温泉の休日


ヌプン小屋
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ヌプントムラウシ温泉
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釣り上げたオショロコマ
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by babishe2009 | 2012-09-19 01:02 | 山行部 | Comments(0)

日高・パンケヌーシ川北東面沢~春別岳(1492㍍)=2012年9月8日

パンケヌーシ川北東面沢~日高・春別岳(1492㍍)=2012年9月8日
 丸ちゃん(L)、ひとみさん、もじ子さん、黒猫

■タイム
パンケヌーシ川林道の北電・日高水力センター管理林道ゲート前6:15⇒北東面沢入渓6:20⇒F16:43/7:08⇒C1055二股8:55/9:11⇒北東尾根11:08⇒春別岳山頂11:50/12:23⇒<東面沢下降>⇒パンケヌーシ川林道の北電・日高水力センター管理林道ゲート前15:40(下山)




 春別岳の名は、札内川が突き上げる中部日高主稜上の「シュンベツ岳」(1855㍍)と区別するため、漢字表記されているのだろうか。しかし知名度の高い「シュンベツ岳」は地形図上には表記されておらず、日高山脈で地図に「シュンベツ」の名で刻まれている山は、北部日高のこちらの山の方である。沙流川の支流・パンケヌーシ川沿いで奥に鎮座するチロロ岳(1880㍍)から派生する支稜上に突き出た山だ。登路も下降路も距離が短く、沢も山も、マイナーと言えばマイナーな小粒な感じではあったが、1日で日高らしさを味わい、チロロ岳~芽室岳の北部日高の山並みを展望するには程よいかもしれない。
 登路に使った北東面沢は、出だしの水流が思いのほか少なく心配したが、それなりに滝はあった。c870二股から先(左股)は黒い岩盤に水流が流れ、ほとんどナメ滝状になり、分岐を水流が多い方を選んでいくと、山頂からの北東尾根に自然と出る。尾根上はやぶは薄めだが、20-30分頑張れば、山頂に達する。山頂には三等三角点があり、展望がきく気持ちの良い山頂だった。
 下降路に使った二ノ沢東面沢は、登りでも使われているようで、登り用のピンクテープが散見された。こちらは山頂―C1230までは踏み跡、涸れ沢が夏道状につながっており、藪こぎは山頂付近だけで、山頂往復だけなら、この二ノ沢東面沢の方が楽だろう。ただ、大雨による崩壊もあって、下降時にはC1000-950付近の急傾部分の下降に神経を使った。
 二ノ沢沿いの林道は、北電の日高水力センターの管理道路で、すごくしっかりした道だが、パンケヌーシ川林道との合流点にゲートがかかっている。


F1(15㍍)
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F2(15㍍)
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F3(5連滝)
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この滝を上がってしまえば、あとの滝はナメ滝だけとなる
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C870二股
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黒い岩盤に水流が流れ、ナメ滝が続く
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ひたすらナメを登る
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やがて水流がなくなり、涸れた岩盤を登っていく
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念のためザイルで確保して
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あとは北東尾根までこんなルンゼを詰めて
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春別岳山頂から、チロロ岳、チロロ西峰の稜線をみやる
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山頂には三等三角点がある
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下降に使った二ノ沢東面沢
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この日の軌跡(一部、データが飛んでいる)
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by babishe2009 | 2012-09-09 17:02 | | Comments(0)

パンケ目国内川~パンメク湿原~目国内岳(1220㍍)=2012年9月1日

パンケ目国内川~目国内岳(2012年9月1日)
 ■メンバー マルちゃん(L)、もじ子、もっち、黒猫
 ■タイム 車駐車地点5:06⇒下二股6:01⇒7連堰堤先6:42⇒上二股7:58⇒三段釜持ちの滝8:24-10:20(2段目、3段目でザイル使用)⇒F12天上飛龍の滝-F13(F12の登りでザイル使用、左岸を高巻く)13:10-14:22⇒パンケメクンナイ湿原15:31/15:56⇒目国内岳16:40/16:50⇒新見峠(下山)18:15


遡行のエンディングは美しいパンケメクンナイ湿原
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 札幌近郊では難易度が高い沢の一つ、パンケ目国内川は、尻別川下流域から分かれる目国内川の支流だ。アイヌ語で「パンケ」は「ペンケ」(上)に対する「下」の意味で、目国内岳(1220㍍)を水源にして「上」流域のペンケメクンナイ川に対する下流域のパンケメクンナイ川ということになる。「メクンナイ」は「暗き川」とか「物の背後にある谷川」という意味だそうだ。沢のエンディングが心地よい湿原で、沢からこの湿原を見た時の感動はなかなかのものがあり、癒しの沢であった。

この日のログ
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 8月31日夜、2台の車に分かれて札幌を出発。トイレのある新見峠駐車場で車内宴会をしたあとテントと車に分かれて泊まった。4人とも勤務終了後の移動だったので、毎度のことながら疲労は隠せない。しかし、明日は長丁場。ここは頑張って早起きで。
 9月1日は午前3時半起床。1台を新見峠駐車場にデポして、約30分かけて、パンケメクンナイ川の左岸林道C220付近まで入り車をとめた。身支度を整えてしばらくは左岸の林道跡を進んだ。かなり荒れた林道だったが、地図上C280までは車で何とか入れる状況だった。そこからさらにしばらく林道跡の踏み跡を進み、入渓。9月というのに朝からムンムンする熱気のもと沢水が心地よかった。歩きだしから下二股までは約1時間。左股に入ると旧式の堰堤が7つ続き、左岸、右岸を巻いて通過した。

7つめの最後の堰堤。堆石が際まで埋めていた。中流域両岸の崩落の激しさを物語る
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こんな滝、へつりが続いた
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こんな奥地までよくぞつくったなという7連堰堤は昭和50年代前半のしろものらしい。流出岩石の多さを痛感する。堰堤工事当時の林道は跡かたもない感じだった。上二股までは何ということのない沢だが、この二股先に出てくる「3段釜持ちの沢」が最大の難所となる。1段目は何ということはないが問題は2段目、3段目。2段目は水流脇右岸から突破を試みるも、黒猫が滝最後の出口で水流の中に置いた右足が水流に流され、滝つぼまで約5㍍落下。丸ちゃんが突破し、上部からのビレイで後続が続くも、モジ子も落下、なかなか微妙なところがあった。滝の抜け口が結構な水流の中の足場となり、ここのクリアがカギになる。3段目は手前左岸を巻いた。この3段釜持ちの滝だけで2時間を要してしまった。

 あとは登れる滝が続き、暖かい日ならばシャワークライムが楽しめる。F12は天上飛龍の滝と呼ばれている高さ25㍍の滝で、水流の内側に入れる。全員、滝下で水流に打たれて身を清めた。これは直登不能なので左岸を高巻くが、丸ちゃん以外はF13も一緒に高巻いてしまい、この藪こぎが密生根曲がり竹で、1時間以上かかってしまった。F12のすぐ脇をトラバースすればよかったと反省。

3段釜持ちの滝の2段目右岸側を行くもじ子。この先の抜け口で2人がドッペった
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高巻き中のもっち
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天上飛龍の滝。左岸を高巻くも上がりすぎてしまい、F13も一緒に巻くことになってしまった
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パンケメクンナイ湿原から登山道へ。小川のような源頭、風渡る湿原、たおやかな稜線の光景…終幕の「映像」は印象深く眼前を流れていった
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 F13の先は水量のすくなくなった沢をひたすら歩き、やがて前方が平坦地になってくると源頭は近い。と思って平坦になった沢を進むが、これが意外と距離があった。足元がドロドロしてくるとようやくパンケメクンナイ湿原。これは素晴らしい光景だった。この湿原に至るまでが内容のある行程なので、感動も手伝い、実に爽快な光景だった。湿原を沢なかから見るのも悪くない。湿原のすぐ脇に登山道が走っていたので、湿原から登山道に上がり、ハーネス、沢靴などをはずして、気分一新した。
 しばし休息のあと、登山道を目国内岳まで。登山道はしっかりしているのだが、皆、疲労からか足取りは重い。稜線ではさわやかな風が吹いていて、心地よかった。あとは前目国内岳(980㍍)を乗っ越して新見峠へ。何とか明るいうちに下山できた。13時間強の長い長い一日だった。寝不足の中、新人のもじ子、もっち、2人ともよく頑張った。道央の名渓、湿原、2つのピークをクリアし、その達成感からよろこびがふつふつと湧いてくる。
 下山後は新見温泉で軽く汗を流して、登り口に置いてきた車を回収、コンビニでアルコールを仕入れて、ニセコ町近藤地区の「大魔人山荘」へ。2週連続で大魔人山荘にお世話になってしまった。ベランダで炭火焼きをお願いし、サンマ、肉類を焼き、この日、大魔人が収穫したトウキビが花を添えた。(by kuroneko)

一夜お世話になったニセコ・大魔人山荘と大魔人。美味しいトウキビとトマトまでいただいた(9月2日)
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by babishe2009 | 2012-09-02 21:46 | | Comments(0)
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札幌発バビシェ・マウンテン・クラブの活動記録です


by babishe2009
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