カテゴリ:沢( 28 )


風不死岳(1102m)~楓沢下降=2016年10月16日

風不死岳~楓沢=2016年10月16日
◆メンバー りっかー、サトマイ、おい、みうらー、こーだま、マリー、イズ民、kuronako=以上8人
◆タイム 北尾根登山口7:23→風不死岳山頂9:18/9:35→C800付近10:31→楓沢支沢12:20→紋別橋15:11<下山>

楓沢に随所に見られた「土柱(どちゅう)」。真上から落ちてくる雨水と柔らかい地質がつくった自然の造形だ
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楓沢で記念のショット
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懸垂下降は3回
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支笏湖畔、楓沢のカエデの紅葉ピークを狙って計画した。心地良い「風に吹かれて」、風不死岳から登山道沿いに進み、楓沢の支沢経由で入渓した。カエデ科のエゾイタヤは楓沢支沢の源頭付近が紅葉のみごろだった。
1739年の樽前山大噴火時の火砕流で形成された山肌が浸食された北面の沢としては東から順に一の沢、二の沢、三の沢、そして楓沢、大沢、玉の沢、大崎の沢、苔の洞門、シシャモナイ沢があるが、これらの沢の中で唯一、紅葉の象徴的な名称「楓」が付けられているのが楓沢だ。
紅葉を楽しんだあと、随所で地質学者のマリーさんのレクチャーを受けながら、のんびり気分で苔の回廊を下降した。入渓者が増えているようで、人跡が目立った。数年前までは懸垂下降した段差のあるところには大木がかけられ、おまけにハーケンを支点にした手場が付けられており、懸垂下降は3回で済んだ。
上から数えて1つ目の懸垂下降地点では、支点に取られていた2本の残置ハーケンが手で抜ける状態だったため、少し離れたところに新たに1本打ち、残置1本も打ち直した。

動画


風不死岳山頂で
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登山道を離れて進む
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楓沢の支沢に入渓 紅葉がまさにピークだった
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そして「苔の回廊」へ
 ショット①
 
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 ショット②
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 ショット③
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 ショット④
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 ショット⑤
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 ショット⑥
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 ショット⓻
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by babishe2009 | 2016-10-18 23:03 | | Comments(0)

富岸(とんけし)川~カムイヌプリ(750m)~滝沢=2016.9.11

富岸川右股~カムイヌプリ(750m)~滝沢=2016.9.11

◆メンバー
今G、SHOGO、山シゲ、フナ、こーだま、ひとみ、おい、kuroneko(以上8人)
◆タイム
前泊地 鷲別岳(室蘭岳)山麓「白鳥ヒュッテ」
白鳥ヒュッテ➡カムイヌプリ登山口8:05➡富岸川右股8:50/9:00➡カムイヌプリ山頂11:45/11:55➡滝沢下降地点(鞍部)12:20/12:30➡牛舎奥支線林道第1分線(車残置場所)14:20<下山>

トラシナイ林道上から見たカムイヌプリ(正面やや右に最高標高750mポコ、正面にいる人物の真上に見えるのが742mポコ、その右奥に746mポコ)。左奥に鷲別岳が少し見えている
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この日の軌跡(総歩行距離11㌔ちょっと)
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動画


アイヌ語で神の山の意味を冠せられたカムイヌプリは、道東の摩周岳(857m)の別名としても知られるが、和名なしのカムイヌプリは、鷲別岳(911m)東方、登別市のこの山だけである。

富岸川右股を遡行して、沢の源流からカムイヌプリへ、そして北側の滝沢から牛舎奥支線林道第1分線に抜ける沢縦走になる。先月の台風の影響で北日高・芽室岳の沢山行が不可となり、代替山行として計画した。

低山だが、室蘭・登別方面の岳人が長年にわたり開拓してきた山岳エリアであり、尾根はもちろん、沢もルートがいろいろと開かれている。

この山域で定番の裏沢~鷲別岳~滝沢よりも、富岸川右股~カムイヌプリ~滝沢の方が楽しめるような印象を受けた。難しいところはなく、すっきりしていて楽しい。上流域からの入渓になるので河原がなく、赤い岩盤が延々と続く。長くもなく、余裕の日帰り行程の楽しい沢縦走ルートかと思う。

富岸川の「富岸」は「トンケシ」と読む。アイヌ語の「to-um-kesi」(沼尻の端)が語源になる。釧路でも釧路川河口周辺の湿地帯を「頓化」(とんけし)と呼んでいたが、同じ語源だろう。

登別市の「トンケシ」については、こんなアイヌ伝説が伝えられている。
<カムイヌプリに通じる道で一匹のウサギが沖の方に両手を突き出してしきりに何かが来るようなそぶりを見せていた。通りがかりのあるアイヌが「津波の到来」を察知し、トンケシの部落の皆に「津波が来るから早く逃げろ」と伝えたが、酒宴を盛大に開いていた6人の首領は耳を貸そうとせず、結局、トンケシ部落は津波によって滅びてしまった>

道立地質研究所も、噴火湾から富岸川沿いに津波が到来したであろう過去に触れ、この言い伝えを「北海道における津波に関するアイヌの口碑伝説と記録」というリポートの中で紹介している。
神の山を源流にした富岸川は、そんなエピソードを持つ川である。

白鳥ヒュッテで、すき焼きと明石焼きを囲んで杯が進んだ。
8人で語り合う小屋の夜。ヒュッテンレーベンの極みか
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一夜明けたヒュッテの朝。快晴、無風だ
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前日10日、鷲別岳山麓の白鳥ヒュッテに8人が集結し、すき焼き、明石焼きで宴会をさせてもらった。小屋番の春日功さん(77)にまたしてもお世話になった。ステキな小屋の時間をありがとうございました。

幌別湖からトラシナイ林道を上がった3合目、カムイヌプリ登山口で
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カムイヌプリ登山口脇のゲートからトラシナイ林道を歩く
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林道から水音が響く富岸川右股に入渓する
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出だしはこんな渓相だ
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翌11日、小屋で朝食を取ったあと、下山口の鷲別来馬川・牛舎奥支線林道第1分線に車を残置して、カムイヌプリ登山口へ。登山口に車を置いて、林道を小一時間歩いて富岸川右股に入渓。いきなりナメ床が続き、なかなか雰囲気のある遡行が続く。適度に滝も出てきて、釜のへつり、ナメ滝がミックスしており、飽きさせないものがある。
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ところどころで、必要に応じて「お助け」ロープを出す。c580二股は左股が山頂直登だが、水流のほとんどない右股が地元山岳会が使っているルートで、標識が付けられている。疎林帯を経て笹ヤブが出てくるが、きれいに刈り分けされていて、藪漕ぎなしで稜線の登山道に出ることができる。
カムイヌプリ山頂からは室蘭や登別の街並み、噴火湾が一望でき、爽快だ。

この沢はシャワークライミングのオンパレードだ
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灌木帯を行く。明瞭な踏み跡がついている
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見事なスギタケに見入る
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カムイヌプリ山頂で
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稜線上では、鷲別岳が指呼の間に見えて気持ち良い
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滝沢下降地点の鞍部で一息つく
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登山道をそのまま歩き、c596ポコ西側の滝沢下降地点から滝沢へ。滝沢は、名前の通り滝の連打となるが、問題となる場所にはすべてフィックス・ロープが設置されている。きれいなナメ床をたどっていけば、牛舎奥支線林道第1分線に出る。

滝沢の下降
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美しいナメ床が延々と続く
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帰路、野湯「川又温泉」(林道末端から700㍍)に寄るつもりだったが、時間が足りなさそうだったので、今後の宿題として帰路についた。

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by babishe2009 | 2016-09-12 21:27 | | Comments(0)

積丹半島の奇峰「滝の沢~鉞(まさかり)山~カジ山沢」=2016年9月4日

積丹半島「滝の沢~鉞山(マサカリヤマ、779m)~カジ山沢」=2016年9月4日

■メンバー
フナ、半チャン、コバ、kuroneko(4人)
■タイム
珊内➡第1マッカ沢橋P5:59➡滝の沢出合6:15➡滝の沢c420地点9:45/10:10➡鉞山北コル11:02/11:15➡鉞山山頂12:35/12:57➡カジ山沢15:56/16:10➡珊内川本流出合17:28➡第1マッカ沢橋P17:40<下山>

神恵内村珊内(さんない)集落から見た鉞山
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  「まさかりかついで金太郎、クマにまたがりお馬のけいこ」。明治の唱歌に出てくる金太郎は、クマと相撲を取り、母に孝行する優しく元気な男児。そして肩に担いでいたのが鉞(まさかり)だ。
  鉞はもともと、戦闘用の武器として鎌倉時代に登場したそうで、斧(おの)の発展形だが、斧に比べて刃先部分が長い。
  積丹半島西部に位置する独特な頂稜部が印象的なピークが鉞山だ。鉞山山頂部は、両側がすぱっと切れ落ちており、その頂稜部がマサカリの刃になり、全長約400mある。長大な刃先は珊内集落から見ると奥行き部分となり、分かりにくい。
  ちなみに、昔の地図では、現在の滝の沢が湯ノ沢で、現在のカジ山沢が滝ノ沢になっていて、ややこしい。滝の沢(昔の湯の沢)は明らかに滝が多く、かつての地図表記が間違ってたということなのだろうか。 珊内川林道のゲートは開放されており、第1マッカ沢橋先まで車で入れる。

この日の軌跡
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   珊内集落から珊内川林道に入り、第1マッカ沢橋先の林道末端には登山者とみられる車2台が駐車していたので、橋の手前の広い場所に車をとめて林道末端まで歩き、測量用の刈り分け道を使って珊内川本流に降りた。
  先行記録を参考に、滝の沢を詰めて、山頂北の鞍部を目指し、あとは頂稜部を山頂までたどった。滝の沢には5~15m級の滝が6つあり、変化があって飽きさせない美渓だ。
  滝の沢C420から鞍部に延びる沢筋を詰めた。鞍部までは沢形だったので藪漕ぎは部分的だったが、鞍部上部から山頂、山頂から南西方向に延びる稜線上は、低木や根曲がり竹をつかんだり、かきわけたりの結構厳しい藪漕ぎを強いられる。
  山頂からは両サイドが急傾斜であるため稜線上を丹念に行くしかないが、一か所北側が真っすぐ切れ落ちたところがあり、この15mだけは南側側面をトラバースした。
  この頂稜からカジ山沢に抜ける斜面は濃密なブッシュにヤマぶどう類のツルが縦横無尽に走り、スピードががくんと落ち(100m進むのに15~20分くらいのペース)、えらく時間がかかってしまった。もっと早めにカジ山沢側に降りればよかった。
  カジ山沢は珊内川本流出合手前にある滝(標高差15m)以外は特に難しいところはなく、唯一のこの滝には右岸側に測量用の刈り分け道が付けられていた。この滝の下がすぐ珊内川本流で、対岸の第1マッカ沢をそのまま林道まで上がって下山した。
  遡行開始地点の標高が100mなので標高差700mもない低山だが、体力も含めた山技術の総合力を問われるなかなか手ごわい山、ルートであった。
  
  下山後は、珊内ぬくもり温泉で疲れを癒して帰宅に向かった。落ち着いたアットホームないい温泉だった。この温泉で、珊内岳(珊内川本流から往復)に入っていた知人4人パーティーと遭遇、双方とも林道に駐車していた車の持ち主を理解し、「あの車、そうだったのね」と合点がいった。

◆動画


滝の沢F1
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滝の沢F2
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滝の沢F3
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滝の沢F4
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滝の沢F5
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滝の沢F6
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滝の沢C420付近からみた頂稜の端っこ
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山頂北の鞍部へは沢形を詰める。ブッシュは薄い
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鉞山山頂は大岩がランドマークだ
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カジ山沢の滝(珊内川本流出合近く)。遡行(下降)部分ではこれ以外、滝はなかった
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滝の沢で随所にいたブドウマイマイ
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by babishe2009 | 2016-09-06 23:29 | | Comments(0)

雷電山・湯内川~朝日温泉=2016年8月7日

雷電山・湯内(ユーナイ)川~朝日温泉=2016年8月7日

◆メンバー
ごっとん、ふなこっし、まっちゃん、サイ、りん、kuroneko(6人)
◆タイム
雷電温泉脇公共駐車場8:45➡F1下9:05➡F1上9:55➡人工物(鉄橋)12:40➡朝日温泉13:05<下山>

海抜ゼロmからの「純登山」。後方に見えるのが、無人化が進む雷電温泉郷
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 江戸時代、「蝦夷地三険」と言われた険しさで知られた内陸交通路がある。礼文華山道、猿留山道と、そして雷電山道だ。この雷電山道は、雷電海岸が人や馬の通行を阻む地形であるため、尻別川流域から雷電峠を越えて岩内を経由し、積丹半島や小樽方面に抜ける交通路として、多くの人や物資が行き来した「いにしえの道」である。
  その道中にあるのが、弘化元年(1844年)創業の朝日温泉。温泉の前を流れていたユーナイ川(湯内川)にちなみ、かつては「ユーナイの茶屋」「ユーナイの温泉」とも呼ばれていたという。
 今でこそ、海岸沿いには国道229号が整備され、容易に行き来できるが、その昔はこの山道が使われ、その中継地として朝日温泉が重要な位置づけとなっていたのだ。1960年代前半発表(時代設定は1947年)の水上勉の小説『飢餓海峡』、その映画版にも登場する名湯である。
 『飢餓海峡』の中では、「湯内川という川の渓間(たにま)にある小さな温泉」「ニセコではまあ、昆布、新見、朝日とわりと著名な温泉の一つです。しかし、五、六軒しか宿はありません」「三軒目にこの村で一ばん大きいといわれる朝日館と看板のかかった宿に入った」と記されており、かつては小集落をなしていたということなのだろうか。現在の朝日温泉の「山奥」感から考えるに、フィクションなのか、事実なのか、気になる。
 国道沿いにある雷電温泉郷は、国道が開通した1963年以降の開業というから、内陸にある雷電山道上の朝日温泉のほうがはるかに古い歴史を誇っている。
 歴史ある朝日温泉(宿泊定員20人)は2010年7月末、集中豪雨で建物一階内部に土砂が流れ込み、休業に追い込まれた。
 当初は営業再開目指して管理人さんが復旧工事をしていたようだが、玄関や窓は板が打ち付けられたまま。ホームページには「休業中」となっており、現時点では廃業ではないようだ。
 ただ、海岸沿いの雷電温泉郷はかつて温泉宿9軒が営業していたそうだが、現在は海が見える露天混浴、内風呂半浴で知られる「三浦屋旅館」1軒のみが営業)という状況で、その4㌔奥地にある朝日温泉がうまく営業再開にこぎつけることができるのか、少々不安を覚えざるを得ない。逆に山奥のひなびた歴史あふれる名湯ということをウリにして、秘湯が復活できないものか。温泉を所有する札幌のIT企業に期したい。
 海岸沿いの雷電温泉郷も、国道沿いという好立地条件を生かし、何とか細々とでも営業を維持できればよいのだが。ロケーションが素晴らしいだけに、廃墟化が進んでいる現状は見るに忍びない。

この日の軌跡。地形図上では陸地になっている海岸沿いの岩盤帯の一部は満潮時には海となる
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 雷電海岸の波打ち際を6人で海を渡り(3人は泳ぎ、3人は岩壁をへつる)、雷電の歴史を刻んできた湯内川を朝日温泉まで遡行した。この日は道内各地で気温が30度以上まで上がり、遡行には絶好の天気となった。

 スタート地点は、雷電温泉郷脇の公共駐車場。朝日温泉に車1台をデポさせてもらい、この駐車場を発着地点とした。

 湯内川遡行は海、川とも濡れが必定であるため、暑くなる8月がベストかと思われる。干潮に合わせて行けば海岸沿いは泳ぐまでもないが、「純登山」を実感するには海を行くのも悪くない。
ただ、この時期の湯内川中流域~朝日温泉周辺のアブは半端でない。気温が上昇すると、執拗な「総攻撃」を受ける可能性があるためアブが不活発な早めの出発、虫対策は怠れない。半袖はやめた方がいい。

動画(序盤の海岸沿いを中心に)


国道を挟んで駐車場の向かいに、海岸に降りる階段が設置されている
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しばらくは海岸沿いの岩場を行く
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3人は岩場沿いの海を行き、3人は岩場をへつって、湯内川の河口へ
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河口から見たF1
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右岸側にハーケン1本打って支点を取った
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F1の途中からの光景。結構な水流だ
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F1を登り、旧国道までさらにもう一登り
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旧国道まで上がると、こんな景色が待っている
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やがて、封鎖された「弁慶トンネル」と「雷電隧道」の切れ目の旧国道に出る。
岩内側から見て「弁慶トンネル」出口
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岩内側から見て「雷電隧道」入り口
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あとは、こんな渓相になる
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この人工物出てくれば、ゴールまであと20分くらいだ
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ゴール前の最後の滝を行く
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ゴールの朝日温泉
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by babishe2009 | 2016-08-08 20:32 | | Comments(0)

三峰山沢~富良野岳(1912m)=2016年7月31日

三峰山沢右俣~富良野岳(1912㍍)=2016年7月31日

赤い岩盤のスラブが特徴的な沢だ
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◆メンバーフナ、ごっとん、福ちゃん、おいちゃん、ミウラー、今じい、kuroneko(7人)
◆タイム白銀荘5:30➡バーデンかみふらの脇6:02➡三峰山沢二股7:30/7:46➡九重ノ滝下部7:55/8:50(Ⅿさんがケガ、応急処置)➡華雲ノ滝10:08/10:25➡稜線<三峰山・富良野岳の分岐>12:25/13:05➡凌雲閣横駐車場14:30<下山>

この日のエッセンス


この日の軌跡
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 カミホロカメットク山(1920㍍)~三段山(1744㍍)を源流にしたヌッカクシ富良野川は、「バーデンかみふらの」脇で、富良野岳~上富良野岳(1891㍍)を源流にした三峰山沢と合流する。富良野岳~上富良野岳の中間峰が三峰山(1866㍍、さんぽうざん)であり、この山名が沢名の語源になった沢だ。したがって、一部ガイド本の記載「みつみねやまざわ」は誤りで、「さんぽうざんさわ」が正しい読みである。左俣は上富良野岳へ、右俣は富良野岳に登るルートになる。左俣より右俣の方が難易度は高い。
 7月30日、白銀荘に7人が集結して、夜は楽しい時間を過ごした。明けて31日は午後からは雨が降ってもおかしくない状況であり、午前中勝負と考えた。「華雲ノ滝」通過までに豪雨にならなければ何とかなると判断した。
 白銀荘出発時、青空が広がっているが、富良野岳上方には雲がかかっていた。

バーデンかみふらの脇から道道を少し下がって入渓点へ
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 下山口になる凌雲閣脇駐車場に車1台をデポし、バーデンかみふらの脇駐車帯を起点とした。道道を少し下がり、積雪期のジャイアント尾根の登り口の徒渉地点からヌッカクシ富良野川と三峰山沢を渡って三峰山沢左岸の林道跡を行く。途中、4つの堰堤を左岸側から越えたあと、最後の5つ目の大きな堰堤を越えた先が左俣と右俣を分かつ二股だ。

最後の堰堤を越えれば二股だ
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三峰山沢の二股から見た「九重ノ滝」
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 二股の河原にでると、目指す右俣の出だしの難関、九重ノ滝が行く手を阻むように見える。
なかなかの迫力で、メンバーから「これ、登れるの?」という声が上がる。が、斜度はほどほどのスラブであり、フリクションを効かせれば何とかなる。が、スリップすれば相当な距離を落下することになるので、この沢でもっとも神経を使うポイントになる。

九重ノ滝SHOTS
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 赤い岩盤のスラブがいくつも断続しているので、「九重」ということなのだろうが、どこからどこまでが「九重ノ滝」なのか判然としない。出だしからしばらくの間、大小の滝、ナメ床とナメ滝が断続する。
 「九重ノ滝」出だしの概ね向かって左側(右岸)沿いにルートを取るが、出だしの2段目の登りで、4人が平坦地に達したあと、上方からこぶし大の石が落下してき、Mさんの口元に当たり、出血。Kと2人で約5mクライムダウンして最下部まで下がり、現況を判断。幸い、骨、歯には影響はなかったが、唇の上が1.5㌢くらいの裂傷。とりあえず止血し様子を見る。上方に上がった5人に無線で状況を伝える。抗生剤を車に置いてきたことなどから、①撤退、②パーティーを継続と撤退の2つに分けるーことなどを考えるが、医師でもあるMさん自身の検分、意向も踏まえ、山行継続とした。

九重ノ滝から上は断続的にナメ滝、ナメ床が連なる
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 現場に小1時間とどまったあと、九重ノ滝をさらに登って、その後のナメ床&ナメ滝帯を行くと、やがて、20㍍と10㍍の2連滝「華雲ノ滝」が姿を見せる。

「華雲ノ滝」
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左岸につけられた巻き道(踏み跡)を使って15分で滝の上に出る。この巻き道上からは稜線に至る沢筋の全容が見渡せる。若干雲がかかっているが、割合きれいにのぞめた。

「華雲ノ滝」高巻き時から見た源頭の光景
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やがて雪渓帯が断続する
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 Mさんのケガのこともあったので、できるだけ早い下山を考え、山頂方向のお花畑は目指さず、登山道への最短距離を狙って沢筋を進み、お花畑の脇を詰めて、ハイマツこぎ15分で登山道へ。富良野岳山頂往復もカットし、あとは登山道を凌雲閣までたどった。

源頭のお花畑帯を行く
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登山道まで、ハイマツ林をこぐ
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登山道に出て夏山にシフトチェンジ、下山へ
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 この日は前日に続き、北海道北方の低気圧に向けて南から温かく湿った空気が入り込み、大気が不安定となり、上川管内で局地的に雨雲が発達。昼過ぎには十勝岳連峰山麓の上川管内美瑛町で1時間当たり90㍉の記録的豪雨となり、14時半ごろ、上富良野町で河川が氾濫、床上・床下浸水被害も出たという。稜線付近に出た時の遠雷がその名残だったと思われるが、われわれは山行中雨にも当たらず、富良野岳周辺はさほどの雨は降らなかったと思われる。局地的に入り込む雨雲の妙というべきか。
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by babishe2009 | 2016-08-01 20:50 | | Comments(0)

コイボクシュメナシュンベツ川~楽古岳(1472m)=2016年7月24日

コイボクシュメナシュンベツ川右股~楽古岳(1472㍍)=2016年7月24日(前泊・楽古山荘)

◆メンバー
フナ、イナ、半ちゃん、kuroneko(4人)
◆タイム
楽古山荘5:22➡c530二股6:19/6:30➡c780二股8:00/8:25➡c1280ドラム缶10:35➡札楽古への登山道11:02➡楽古岳山頂11:18/11:59➡楽古山荘14:10

コイボクシュメナシュンベツ川の核心部はc780から連なる連瀑登りだ。これでもか、これでもかと滝が連なる。ザイル不要な易しいクライミングだが、滑ったら転落距離が長くなる。ミスは許されない。
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 コイボクシュメナシュンベツ川は、アイヌ語を思いっきり咀嚼して解釈すれば、「東西を流れる川の西の川」という意味を持つ川だ。メナシュンベツ川(東西を流れる川)のコイボク(西側の)川を意味していると思われる。
 しかし、国土地理院の地形図では長い間、「ニクボシュメシュウベツ川」という意味不明の表記が付けられていた。浦河町が役場にあった手書き原図に書かれていた表記を国土地理院に伝える際、誤った表記で伝え、それが長く地形図上で生きていたというのが真相だ。手書きゆえの間違いだ。記載間違いなのか、判読間違いだったのかは定かではない。日高山脈の登山路ルート開拓をしてきた北大山岳部のOB組織「北大山の会」が2012年7月、国土地理院に「訂正」を求めたことがきっかけとなり、同年11月、ウェブ版の地形図から訂正された経緯がある。手元にある紙地図は「ニクボシュメシュウベツ川」のままだ。
 7月上旬の計画が豪雨で登山道登山に切り替えたため、リベンジ、リトライ山行だった。久々に曰く因縁付きの沢のクラシックルートをたどり、南日高の最高峰・楽古岳を踏んだ。今月2回目の楽古岳山頂からは見事な雲海を見ることができ、胸のつかえを解消した。

◆この日の軌跡。沿面歩行距離16.451㌔
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◆この日のエッセンス


◆山行記
 Ⅿ夫妻が急きょ不参加となり、4人の山行となった。
 23日17時過ぎに楽古山荘に入り、手巻き寿司の宴会準備をしていたら、HYMLのgan軍団12人が大挙到着し、一気に賑やかな夜となる。「白老川大星沢右股~白滝交流橋~白老川白老滝~三重ノ沢」遡行を終えて、24日は野塚トンネル脇の「ニオベツ川~野塚岳」に備えての山荘泊まりという。

一夜お世話になった楽古山荘。管理の行き届いた快適な小舎だ。所有する浦河町や管理する浦河山岳会には感謝の言葉しかない。山荘手前の断崖地に付けられた林道が崩壊しないで、いつまでも通行できることを祈るばかりだ。
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賑やかだったgan軍団(楽古山荘)
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24日は朝からすっきりした青空が広がった。gan軍団が車で山荘前を出発後、われわれ4人もスタート。十勝岳の稜線が青空に映えて美しい。山荘前からコイボクシュメナシュンベツ川左岸の林道跡(踏み跡)を進む。十勝岳登路となる沢との分岐、c530分岐までは左岸、右岸の河畔林に踏み跡が続いている。踏み跡をたどり、しばらく河原歩きをしたあと、c600超の釜持ちの滝からが遡行本番となる。

楽古山荘からの河畔林の切れ目には草原も広がる
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右上のバンドに上がれば簡単にクリアできる
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このあといくつか小滝や釜が断続する
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 その後、小滝や釜がいくつか続き、やがてc750くらいから激しい崩壊地に入り、大量の堆石が沢を埋めて、水流は伏流して見えなくなる。8年前に来た時に比べて、ここの地形の変化が著しく感じた。
 やがて水流は復活し、前方に左に大きな滝、右に斜度の緩い滝になった二股に達する。

伏流地帯(c700~780)に雪渓が残っていた
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伏流地帯の先にc780二股。右股が山頂につながる沢筋だ。沢本流はこの二股でほぼ直角に曲がる
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 GPSの位置と実地形が違っていたため、山頂に突き上げる沢がもっと手前と勘違いしてしまい、引き返しをして地形を偵察したため、30分強の時間ロスを犯す。
 結局、この二股c780の右股が正解だった。右股は出だしから怒涛のナメ滝となる。高度感のある登りは適度なクライミングを楽しめる。

c780から右股へ。怒涛の滝登りが始まる
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 水流が細くなるようになり、振り返れば、十勝岳やオムシャヌプリの稜線がのぞめた。

十勝岳(左)が眼前に広がる。その向こうに双耳峰のオムシャヌプリ
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 c1160付近で水流は枯れ、ガレ場を詰めて行くとc1280で沢筋に挟まったドラム缶が出てくれば、最短の正しいルートだ。

正しいルートの証と言えるドラム缶。8年前同様、残っていた
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源頭の光景
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 あとは藪漕ぎなしで札楽古から山頂に向かう登山道にぶつかる。このころには稜線の日高側は雲で覆われ、十勝平野側は一面の低い雲海が広がっていた。

稜線から見た十勝側の雲海
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楽古岳山頂にて
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15分歩いて楽古岳山頂に達し、1時間近く、山頂で日高側のガスが晴れるのを待つも、ガスは晴れてくれなかった。あとは登山道を使って下山した。ちなみに、この登山道は計6回の渡渉がある。小屋に一番近い渡渉はコンクリート堤の上を行くが、あとは沢で足を濡らすことになる。

 登山道がつけられているメナシュンベツ川沿いの河畔林は、シダが生い茂り、異空間の雰囲気を醸し出している
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by babishe2009 | 2016-07-26 00:03 | | Comments(0)

ピリカペタヌ沢(8ノ沢)~十勝幌尻岳(1846㍍)=2015年9月23日

ピリカペタヌ沢(8ノ沢)~十勝幌尻岳(1846㍍)=2015年9月23日

■メンバー フナコッシ、フクリエ、ノン、マチャ、kuroneko(5人)
■タイム
9月22日トッタベツヒュッテに前泊
9月23日オピリネップ川林道終点の夏道登山口に車を一台デポ
5:50ピリカペタヌ林道c595砂防ダム横➡8ノ沢出合7:35/7;50➡c1100二股9:25/10:05(間違って右俣に入ってしまう)➡登山道13;05➡十勝幌尻岳13:30/14;10➡夏道登山口16:15<下山>

十勝平野から見て、日高山脈最前面の大きな山がカチポロこと、十勝幌尻岳。十勝平野に立つと、アイヌ語で「大きな・山=ポロ・シリ」のこの山の山名の由来がよく分かる。ひと際でかく見える。
戸蔦別川水系のピリケペタヌ沢には、札内岳(1896㍍)と十勝幌尻岳の2つの1800㍍峰を水源にしている。古くから使われてきた8ノ沢から十勝幌尻岳を目指した。

この日の軌跡(山頂からオピリネップ川登山口への下山軌跡は電池切れにより飛んでいる)
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前日夜、十勝清水町の焼き肉店でフナ、リエ、catの3人で前祝いして芽室町の国民宿舎「新嵐山荘」ロビーで、トムラウシ山帰りのノン、マチャと合流し、トッタベツヒュッテへ。同泊者はおらず、5人で酒を酌み交わし、その勢いで爆睡。
5時過ぎには明るくなり、朝食を済ませて、まちゃの車1台をオピリネップ川沿いの登山口にデポして5:20、5人でcatの車で小屋を出発し、ピリカペタヌ林道を行く。c595の砂防ダム横に車をとめ、出発準備。快晴だ。

林道の車駐車地点から歩き出す
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ピリカペタヌ沢を行く
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C1100二股までは変化に乏しい
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c623の手前で林道は崩壊しており、沢に降りる。2年前の8月、札内岳にトライするため2回このピリカペタヌ沢を遡行しているが、その時より明らかに水流が少ない。渡渉を何回かしたが、右岸中心に明瞭な踏み跡がついている。消失しても左右探せば容易に見つかる。ピンクテープ、赤ペンキで随所に踏み跡が明示されている。2年前よりは明らかに増えており、ちょっとやり過ぎ感が否めない。
8ノ沢出合までは2時間かからない。2年前のテン場は思いのほか樹林が混んでいた。
8ノ沢は出だしが急傾斜だが、やがて斜度が落ちて、河原歩き主体になる。高度を上げるにしたがって、周囲の広葉樹が少しずつ色づいてくる。単調な沢歩きも、秋の気配が気分を高揚させてくれる。やはり秋の沢は風情がある。
c940二股を過ぎ、c1100二股までは滝もゴルジュも釜もへつりもない。この二股は右俣が20㍍の滝になっていた。予定通り左俣を行くが、20㍍も進むと水流が消えた。えーっ、これはおかしいと思い、皆に「c1100手前の右岸の支沢に入っちゃった。間違った。右へ!」と。で、右俣の滝脇を登ってしばらくして水流が消える。100㍍くらい行ってコンパス、GPSを見たら、進行方向が明らかに違う。そこで初めて間違いに気づいた。

C1100の二股。右俣にかかる滝
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そんなわけで無駄な時間を消費してしまい、再び左俣に入り直し、枯れ沢を行くが、この沢が沢状でなくなり内心不安になってしまう。が、そのうち、水流はないがようやく沢地形になり、進行方向も間違っていないので安堵した。
やがてC1170~1180付近になり再び水流が復活し、30㍍の2連滝となって水流が落ちてくる。滝の脇を登る。やっと出てきた滝がうれしかった。この標高で水流が右俣も左俣も伏流してしまっているのは、崩壊した土砂がそれなりに溜まっているということか。

C1170~1180ので水流が復活し、次々と小滝などが出てくる
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振り返ると、ピリカペタヌ沢のもう一つの水源、札内岳がきれいにのぞめた
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これだけかと思ったが、その後も小滝が次々と出てきた。7年前に行ったときの記憶も薄れ、意外感があった。

あとは山頂まで変化がそれなりに出てくる
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天国への緩緩階段
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水流はC1600手前で切れ、やがて沢は行く手をハイマツ帯に阻まれる。山頂は右前方だが、登山道への近さを考え左側へしばらく行くと踏み跡か獣道のような通り道をぐいぐい登っていく。

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斜度があるので、皆、ハアハアぜーぜーしながら。やがて稜線上の登山道へ。十勝平野が見渡せて心地よい。少し休んで登山道をそのまま山頂へ。

カチポロ山頂での記念のショット
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山頂からは日高山脈の山並みがきれいにのぞむことができた。
山頂からは、登山道をそのまま下降し、無事、全員下界に帰還した。

8ノ沢は沢としては初級者向きだが、1800㍍峰へのアプローチと割り切ればなかなかよいコースだ。
C1100から先はそれなりに楽しめる。登りも、下りも、標高差1200㍍超の結構タフな行程ではあったが、日高山脈と十勝平野の展望台のようなカチポロを日帰りで制する達成感はなかなかのものがある。

山頂からは登山道でオピリネップ沢登山口へ
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オピリネップ沢登山口に下山
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by babishe2009 | 2015-09-26 02:13 | | Comments(0)

茅刈別第三支川~ニセイカウシュッペ山=2015年8月29日

茅刈別第三支川~ニセイカウシュッペ山(1879㍍)=2015年8月29日

■メンバー(7人)
 イナ、フナコッシ、ヤマクニ、福リエ、今爺、ミポリン、kuroneko
 ラリーグラスパーティー(5人)で、おのっち、ひとみがバビシェメンバー
■タイム 8:16中越コース登山口➡入渓8:45/8:50➡ニセイカウシュッペ山山頂13:23/40➡登山口15:56<下山>

この日の軌跡
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 中越ルートの登山道の真下に見える茅刈別第3支川から、ニセイカウシュッペ山に登った。
 登山口に7人が集結し、30分前に出発したラリーグラスパーティー(5人)を追いかける。
 20分くらい登山道を歩き、標高1180㍍あたりで適当にヤブを漕いで沢床に降りた。降りた地点の標高がほぼ1100㍍。あとは沢筋一直線。晩夏の日差しがさす中、せせらぎに癒されながら歩くが、C1300㍍までは特に何もない。沢の雰囲気は悪くない。
 C1300㍍から先は渓相に変化が出てくる。小滝中心にそれなりに楽しめる。C1500㍍を過ぎると、稜線が見え出す。やがて大槍が見えれば、源頭は近い。
 登山道からこの沢筋が丸見えである裏返しで、C1600を越えると稜線が扇状に広がり、なかなか景観的に心地よい。
 C1800㍍で水流は消え、ガレ場を詰めればハイマツ帯20~30㍍を乗っ越でば登山道とぶつかる。ちょうど、アンギラスへの踏み跡起点になっている広場に出る。ここで大休止して、3~4分歩けばニセイカウシュッペ山の三角点がある山頂に達する。最高地点1883㍍ポコはちょっと離れている。
 山頂はあいにくガスに覆われ、展望きかず。稜線上からは、アンギラスも、大槍もついに見えなかった。沢中からは大槍、P1742ポコはよく見えたのだが、稜線に出てからはガスにさえぎられた。帰路は登山道をゆっくりモードで下り、中越ルート登山口に下山した。
 国道~登山口は13.4㌔。ゲートが2つあり、下のゲートは施錠されているので、注意が必要だ。上川中部森林管理署上川森林事務所(☎01658-2-2001)に事前の問い合わせを。

中越ルート登山口からしばらくは登山道を行く
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C1300までは癒しの空間か
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小滝がいろいろ出てくる
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小滝①
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小滝②
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小滝③
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前方に、P1742ポコが見える
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この滝で、ラリーグラスパーティーに追いつく
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前方に大槍も見える
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この滝がこの沢最大の滝。10㍍くらいか
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こんな滝もある
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そんな滝もある
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C1600付近からは白い岩盤が続く
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ガレ場を詰めれば、アンギラスへの踏み跡分岐に出る.バックは大槍。この時はまだ見えていたが、山頂に達するころにはホワイトアウトになってしまった
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by babishe2009 | 2015-09-06 23:03 | | Comments(0)

アバレ川~美瑛岳=2015年8月23日

アバレ川~美瑛岳=2015年8月23日
 メンバー=マイケル、フナコッシ、ひすみん、福りえ、ミューラ、ひとみ、チャケ、こーだま、あっきーら、黒猫=以上10人

■タイム(前泊地・白銀荘前キャンプ場、23人でキャンプ)
「白金のいこいの森林」ゲート前駐車場07:02➡ポンピ沢縦走路12:49/13:47➡望岳台15:25<下山>
★美瑛岳山頂を往復した3人は17:15に望岳台に下山。

この日の軌跡。美瑛岳山頂往復は入っていない。
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■前置き
 夏キャンプと沢入門者のフォロー山行が主目的にした計画。

キャンプの光景
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旬の道東産サンマを焼く
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白銀荘前キャンプ場でキャンプをして、翌23日に行ける沢として、三峰山沢かアバレ沢を考えた。会としては2011年9月以来のアバレ川を選んだ。

 前日22日、23人が参加して十勝岳山麓の白銀荘前キャンプ場でキャンプ。BBQをゆっくり時間を使う予定だったが、コンロに炭がついてこれからという18時前から雨。やがて、雨勢が増して、タープ下に逃げ込むことになった。雨が小やみになった19時半に焼き物再開。旬のサンマ、富良野で買い込んだ肉類、留萌から取り寄せた野菜を焼き、スープカレー、ポトフ、パエリアが花を添え、23時ごろまで宴は続いた。
■アバレ川について
 北隣の涸沢川に比べると、優しい(易しい)沢。難しいところはないが、しかし沢の面白みがコンパクトに詰まっていて面白い沢。2010年8月、Yパーティーが涸沢川を目指してこの沢に迷い込んだのがこの沢が世に知られるきっかけとなったと理解している。景観的には、涸沢川とほとんど同じだ。
景観が素晴らしい勝瑛ノ滝
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源頭の光景
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ブリッジでクリアする
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 Yさんは自身のHPで「拾い物でもしたような面白い沢だった」と紹介した。それを聞きつけた「沢の伝道師」ganさんがいろいろな場面で紹介したことで、三峰山沢とともに、一気に十勝連峰定番の沢となった。ganさんは、2015年6月に出した「北海道沢登りガイド」で「遊び心満載の沢はディズニーランドにいるような楽しさにあふれている」と紹介している。ワクワク感いっぱいの沢のワンダーランドとの評価は、的を得た評価かと思う。

 アバレ川は美瑛川の支流。地形図上は上流域はポンピ沢の沢名が記されている。涸沢川と同じく、砂防ダムの多さから察するに、洪水時や雪解け時、土石流が多かったのでこの名があとでついたのだろうか。
■遡行記
 朝4時に起床。しかし、朝飯づくりやテント撤収で時間を食い、美瑛岳登山道隊の9人、トレラン参加の1人に見送られ、6時半に白銀荘前を出発した。
 下山地の望岳台に車を残置して白金温泉を過ぎて、国立大雪青少年交流の家の先、十勝岳観測所を通り過ぎて右折。2~3分走ると、「白金のいこいの森林」の大きな看板がある駐車場。林道にはゲートがかかっていて、ここで車を降りて、遡行準備。ここから望岳台まで遊歩道が続いている。左側を流れるのが、アバレ川だ。
天気は曇りのもと、出発した。
出発地点のアバレ川添いの駐車場。「白金のいこいの森林」の看板が目印だ
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 しばらくはゲート先に付けられた遊歩道を歩く。やがて遊歩道が望岳台方向に向かう地点からアバレ川左岸の堤防上へ。堤防の切れた地点から河床に降り立つ。その先も砂防ダムが連なるので、渡渉して右岸上の林道跡へ。しばらく林道跡を行くと、明瞭な林道になる。4年前はこの林道の反対側から涸沢川とオヤウシナイ滝のある沢を越えてアバレ川に入った。今回は逆方向からこの林道に入ったことになる。100㍍も行くと林道は消失、右岸添いを上流に向かい、最上流の砂防ダムを越えてから入渓した。
                                 変化のある渓相が続く
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 あとはひたすら沢筋を行くだけである。小滝、ナメ、へつり、トイ状のウォータースライダーなど、変化あふれる渓相が続く。難しいところはなく、すべてトライできる。遡行者を飽きさせないのが、この沢の魅力だろうか。
 源頭が近づいてくると、やがて、両側が開けた沢の先にc1350で勝瑛ノ滝が見えてくる。標高差30㍍はあるだろうか。水流が見事な放物線を描いていて、景観としてもすばらしい。
 この勝瑛ノ滝は、右岸側の水流があるルンぜを詰めて滝口の標高を少し越えたあたり、ブッシュにぶつかった地点で向かって右側にトラバースし、ササ藪を下降すれば、滝上の沢床に安着できる。
                     勝瑛ノ滝~向かって左側(右岸)のルンゼを登路に使う
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                                 ルンゼを登る
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 あとは美瑛岳の斜面を見ながら、源頭の景観を楽しみながら5分も歩けば、望岳台から美瑛岳に通じる縦走路にぶつかり、遡行のゴール。いつか縦走路から先のポンピ沢を詰めてみたいものだ。


遡行ゴールの縦走路は近い
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 簡易無線で連絡を取ったところ、登山道を使って美瑛岳を目指した0パーティーの9人は美瑛岳山頂直下にいることが分かり、元気な3人がザックをアバレ川河原に残置して空身で山頂を往復した。
 帰路は、眺めのよい雲ノ平経由の縦走路を2時間弱歩いて、望岳台へ下山した。ポンピ沢の南を流れる北向沢の横断地点は2011年9月の山行の時はこの斜面が崩壊していて、ロープもはずれており、懸垂下降で沢床まで降りたが、新たに梯子が掛けられており、まったく問題はなかった。沢床には雪渓がびっしり詰まっていた。
 下山後は、登山道隊のoパーティー9人とともに、白金温泉の「山辺の家族」で汗を流し、富良野で夕食を取って帰札した。
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by babishe2009 | 2015-09-05 11:40 | | Comments(0)

ユウトムラウシ川~トムラウシ山(2141㍍)=2014年9月13~15日

「大雪山系・ユウトムラウシ川~トムラウシ山」
 =2014年9月13日~15日
◆メンバー(8人) shogo、ヒス民、フナコッシ、タナカン、ヒト民、おのっち、伊豆民、黒猫
◆タイム(3日間の総歩行距離・約35㌔)
9月13日
トムラウシ自然休養林野営場8:00⇒入渓地点(c800)9:00\9:20⇒c1050<釣りタイム>13:15\14:15⇒c1080幕営地C①14:40
9月14日
c1080幕営地6:00⇒2段の滝7:45\9:50⇒三川台近くの登山道13:25\13;50⇒南沼キャンプ指定地C②16:40
9月15日
トムラウシ山アタック5:00\6:10、南沼キャンプ指定地8:30⇒短縮路登山口13:45<下山>

「ユウトムラウシ花園」(ユウトムラウシ川源頭)
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動画



ユウトムラウシ川は十勝川の支流。トムラウシ温泉の脇を流れている。露天風呂から見下ろすと、水量の多い川というのがよく分かる。
昨年9月の3連休に計画したが、悪天で断念した経緯があり、2年越しの計画だった。過去にいろいろな記録が散見されるが、原始性を十分に醸し、人の気配があまり感じられない名渓だと感じる。トムラウシ川同様、水量が多い沢だが、部分的に河原がないところが少なくなく、増水時には逃げ場がないという印象を受けた。釣り人の痕跡が感じられないのでもそうした理由からか。
沢自体は1泊2日で抜けることができるが、C1270の「2段の滝」の通過がネックになる。

3日間の軌跡
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 13日は直前まで予想しにくい天気で、代替山行を別途2つ用意してやきもきしながらトムラウシ温泉に入った。12日までの降雨量はさほどでなく、ユウトムラウシ川の増水のリスクもないと判断し、当初計画通りとしてスタートした。
 トムラウシ山の短縮登山口に車2台をデポして、8人でトムラウシ自然休養林野営場をスタートする。13日は曇りだったが、雨雲が入ってくる可能性も否定できず、下流域の渡渉地帯は早く抜けたく、時間を気にしながら林道跡を行き、支沢を使って本流C800地点付近に降り立ち入渓。
 下流域はひたすら渡渉を繰り返す。せいぜいひざ上くらいだが、水量が多いため水圧があって、ストックがないと足元をすくわれそうになる。釣りの時間を十分に取りたかったのでC1050付近で1時間、釣りで遊んだ。小ぶりだがオショロコマが次々と上がる。上流にテン場適地がないと紹介されていたので、よさげに見えたC1080付近をC①とした。
 翌14日は、うす雲はかかっていたが、晴れ模様。C1270で「2段の滝」にぶつかる。1段目12㍍、2段目7~8㍍か。1段目でロープを出した。安全を期して、荷物をもう一本のロープで引き揚げ、全員空身で。結局、8人が通過するのに2時間ちょっとかかった。人数が人数なので、まあこんなものだろうか。
「2段の滝」のすぐ先、C1280付近で沢は二股になっており、左沢に入る。小滝が続くようになり、それなりに楽しい。1つは左岸を高巻いたが、それ以外は水流の脇をサクサク行ける。
 この沢の醍醐味はやはり源頭の素晴らしさだろう。沢が北方向から北西方向に向きを変えてからが真骨頂。草原の中を小川が流れ、前方には扇状に稜線が広がる。やがて池塘群が出てきて、その美しさには声を失ってしまう。まさに「神々が遊ぶ庭」(カムイミンタラ)。これぞ、大雪ーという感慨を抱く。お花畑跡がそここに広がり、できるだけ踏まないよう、シカ道を歩いた。ニセコ・パンケメクンナイ川のパンケメクンナイ湿原をはるかに大きくした大湿原・草原が広がる。別名「ユウトムラウシ花園」と呼ばれているように、夏に来ればチングルマなどの大お花畑だろう。
 源頭の突き当たりは急な崖地になっており、その崖地には9月も中旬なのに雪渓がまだ残っていた。左に左にルートを取り、十勝連峰からの登山道に上がる。辺別川、美瑛川、ユウトムラウシ川の「3川」を分ける三川台(さんせんだい)にほぼ近い地点に、ほぼピンポイントで達することができた。
 登山道直下にテン場用に仕向けた裸地2か所があった。「ユウトムラウシ花園」を見下ろす絶好の場所だ。
 ここで大休止して、沢装備をザックにしまう。あとはだらだらと登山道を歩いて、南沼キャンプ指定地で、C②へ。稜線上からは「ユウトムラウシ花園」がきれいにのぞめ、感動もひとしおである。遡行時にはよく分からなかったが、一部しか見えなかった池塘が数多く点在しているのには驚いた。
 翌14日は、空身でトムラアタック。ゆっくり朝飯を食べて、トムラウシ南面の紅葉を楽しみながらトムラウシ温泉に下山した。

(by kuroneko)


下流域はこんな渡渉の連続だ。
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C1080C①で
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c1270の「2段の滝」
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小滝もそれなりに出てくる
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源頭の光景
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三川台近くの稜線から、ユウトムラウシ川の源頭を展望する
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南沼キャンプ指定地で
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登山道から見たトムラウシ山の紅葉
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登山道脇の紅葉
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by babishe2009 | 2014-09-18 06:36 | | Comments(0)
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札幌発バビシェ・マウンテン・クラブの活動記録です


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