カテゴリ:山行部( 20 )


【山行部】貫気別山(1317㍍)~リビラ山(1291㍍)=2013年3月23~24日

貫気別山(1317㍍)~リビラ山(1291㍍)=2013年3月23-24日
■メンバー
 ひとみ、フナコッシ、オノッチ、黒猫
■タイム 
3月23日 貫気別川林道C320付近(除雪最終地点)9:10⇒テン場C1060付近15:15
3月24日 テン場C1060付近6:10⇒稜線C1270付近6:50⇒貫気別山7:35\7:55⇒稜線C1270付近8:20\8:30⇒リビラ山9:30\9:45⇒稜線C1270付近10:40\11:05⇒テン場C1060付近11:20\11:55⇒貫気別川林道C320付近(除雪最終地点)15:10<下山>。



2日間の軌跡
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 本年度最後の山行部企画山行でもあり、日高で氷雪系の山行にするか、スキー主体の山行にするか最後まで迷ったが、全行程、スキーの威力を発揮できる日高山行として計画した。
 北大山岳部(AACH、OB)が2007年2月に行ったルートを参考に、貫気別川林道から入山し、C1300ポコ脇のコルに突き上げる西尾根を登路に使い、貫気別山をアタック後にリビラ山まで縦走し、リビラ北西尾根を滑降するルートで臨んだ。北大パーティーは尾根取り付き点から右股の沢沿いに進み、作業道を使って西尾根を登ったと記録していたが、沢の渡渉が容易でないように思われたので、行きは西尾根末端からシートラ・ツボ足で直登を試みた。標高差30~40メ㍍頑張れば、あとはスキーで対応できた。またリビラ北西尾根の雪の付きがよくないように見えたこともあり、テン場から軽荷で両山をアタックし、西尾根を下降路に使い下山した。行きも帰りも、(1回)貫気別川本流(3回)、西尾根取り付き地点(1回)の計5回(うち2回は徒渉なしでもクリアできた)、渡渉をした。時期が早ければ沢は凍結し、渡渉の必要がなかったのかもしれないが、水流がそれなりにあるのは想定外だった。

貫気別川林道入り口はこの黄色いバス停が目印だ
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尾根の取り付きまでは最多で5回(うち2回は回避可だった)渡渉した
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c1060付近のテン場
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稜線に出て、前方の貫気別山(2コブの左奥のピーク)をのぞんで
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貫気別山をバックに記念ショット
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貫気別山山頂にて。バックにリビラ山
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貫気別山山頂からリビラ山に至る稜線をのぞんで
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リビラ山まではこんな稜線が続く
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リビラ山山頂にて
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リビラ山山頂から貫気別山までの稜線をのぞんで
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貫気別山山腹の大岩壁「ガンケ」を見上げて
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 貫気別川林道は、黄色いバス停脇から入り、地形図で最初に出てくる堰堤脇まで除雪されていた。23日はここに車を置いて入山。地図に記された林道は途中から崩壊、沢中を行かざるを得ないところもあり、渡渉を強いられた。林道奥まで入っていくと、前方に貫気別山手前の標高差100㍍の岩壁「ガンケ」が圧倒的な姿を見せる。西尾根は取り付きは急だが、そこをクリアすれば、ブッシュも薄く、適度に作業道があって高度を稼げる。雪、風もほどほどに出てきたので、この日のテン場はトドマツ林のC1060付近とした。テント内宴会中メンバーと話し合い、上記の理由から24日の行動を、縦走でなく、アタック装備による両山アタックに切り替えることにした。
 24日は朝から雲間から青空ものぞく中、昨夜の新雪で雪化粧したダケカンバ林の疎林帯を40分かけて稜線まで登った。東側の日高主稜線は残念ながら雲に煙っていた。貫気別山までは心地よい稜線漫歩。雪庇は東側に張り出しているが、ダケカンバが割と密に生えており特段問題になる感じはなかった。貫気別山山頂に立つと、リビラ山がえらく遠く見えた。記念写真を撮ってリビラ山を目指す。西尾根分岐で、ひとみさんが先に降りたいというので、テン場で合流することにし、残り3人でリビラ山までの美しい稜線歩きを楽しんだ。リビラ山山頂は二こぶあり、トラックを落としたカシミール地図では西側を山頂としているが、東側が山頂とされている。両方踏めば良かったのだが、時間が押していたので1291㍍の東側のピークのみで帰路に就いた。3人で結構な距離の稜線を往復で歩き、眺めをたんのうした。行きはクトーを使ったが、帰りは滑りも多かったので、クトーをはずした。
 西尾根分岐からはテン場まで滑降を楽しんだ。斜度がそれなりにあって、なかなか楽しい滑りができた。ひとみさんと合流し、テント撤収後は重荷ではあったが滑降、うまく作業道を使いながら、最下部では尾根北の沢沿いに降りた。
 
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by babishe2009 | 2013-03-25 08:20 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】来馬岳(1040㍍)~バケモノ山(1077㍍)=2013年2月11日、蟠渓温泉BC③

来馬岳(1040㍍)~バケモノ山(1077㍍)~サンライバスキー場=2013年2月11日、、蟠渓温泉BCその③
◇ メンバー 葉、タッキー、パッポ隊長、u46、イナ、taiki、ヤマクニ、フナコッシ、黒猫=9人
◇ タイム サンライバスキー場リフト終点10:35→来馬岳11:25/11:40→バケモノ山(P1077)12:50/13:05→サンライバスキー場15:40(下山)




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 滑りを楽しむだけならばサンライバスキー場からリフト2本を乗り継いで、1時間弱の来馬岳からスキー場めがけて、あるいはスキー場脇の山林を適当に下ればよいのだが、それだけでは詰まらない。高低差のあまりないバケモノ山(1077㍍峰)まで1時間歩くのも悪くない。
 このバケモノ山、実はいわく因縁の山で、コンクリート製の立派な標柱があるにもかかわらず、夏場の登山道では行けず、冬場しか行けない。1077㍍峰は登別市の最高峰でもあるのだが、何者かが環境省に無断で、コンクリート製の山名板「バケモノ山」を設置してしまい問題化。国立公園(支笏洞爺国立公園)内では無断での人工工作物設置は不可ということで、この標柱から西に300㍍、国立公園外の1075㍍峰に、登別山岳会が2009年、「カルルス岳」の名を付した新たな標柱を設置し、夏道はこの「カルルス岳」まで付けられている。
 バケモノ山からサンライバスキー場を目指し、前半はなかなか楽しい滑りができたのだが、出だしのルート取りが的確でなく、後半の面白みが半減した。反省の極み。

来馬岳の登り
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来馬岳山頂
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来馬岳~バケモノ山
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いわくつきのバケモノ山山頂標識
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最終目標のバケモノ山山頂で
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by babishe2009 | 2013-02-12 23:27 | 山行部 | Comments(1)

【山行部】蟠渓温泉~優園川林道~オロフレ山(1231㍍)=2013年2月10日、蟠渓温泉BC②

蟠渓温泉~優園川林道~オロフレ山(1231㍍)=2013年2月10日、蟠渓温泉BCその②
◇メンバー ひとみ、ナベ、u46、イナ、taiki、ヤマクニ、フナコッシ、ミーハー、シラ、アベ、黒猫=11人
◇タイム 蟠渓温泉8:30→オロフレ山12:30/12:55→北東斜面c870㍍13:10/13:25→稜線上13:55/14:05→蟠渓温泉15:15(下山)



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 2月の蟠渓温泉(ひかり温泉)をベースキャンプにしたバックカントリーを考えた時、このツアーコースが最も理想形だった。行程が長いのと、ルート取りが難しいと考えていたので、なかなか踏ん切りがつかなかったが、この時期の蟠渓温泉に通い始めて5年目にしてようやく実行できた。いかに帰りの登り返しが少ないようにルート取りするかが最大のポイント。ルートを的確に取れば、なかなか滑りごたえのあるバックカントリーワールドだ。
 地形図上では支尾根上のP1049南の急斜面下の通過を懸念していたが、この急斜面自体が疎林になっており、見るからに滑りたくなるような斜面にも見えた。ルート上、特段問題となるところはない。オロフレ山山頂からは北東斜面をC870まで滑った。少し下ると、フカフカ雪の疎林バーンが続いていた。
 再び尾根状のところを稜線まで登り返して、優園川林道を目指した。多少ストックでこいだが、ほぼ登り返しなくダウンヒルをたんのうした。

優園川林道から尾根に上がると、オロフレ山(中央左奥)がえらく遠くに見えた
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樹氷がきれいだった
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稜線上に出ると、前日登ったホロホロ山(右)と徳舜瞥山(左)が美しかった
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オロフレ山山頂
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坂になっている優園川林道を一気に滑降して国道へ。あとは国道沿いにひかり温泉まで
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by babishe2009 | 2013-02-12 23:22 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】三階滝公園~ホロホロ山(1322㍍)=2013年2月9日、蟠渓温泉BC①

三階滝公園~ホロホロ山(1320㍍)=2013年2月9日、蟠渓温泉BCその①
◇メンバー ひとみ、ナベ、ダイスケ、u46、taiki、ヤマクニ、フナコッシ、ミーハー、シラ、アベ、黒猫=11人
◇タイム 三階滝公園9:05→北西尾根c1280(山頂手前)13:10/13;20→三階滝公園14:25(下山)



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伊達市大滝区の三階滝公園から、ホロホロ山北西稜を経て、ホロホロ山、徳舜瞥山の両山を登り、徳舜瞥山北面を滑って、北西稜に戻る計画だったが、メンバーの靴擦れと天候不良もあり、山頂手前の細尾根手前までとし、北西稜をそのまま滑降して下山した。最大のハイライトである徳舜瞥山北面滑降はできなかった。
ホロホロ山北西稜は中腹以降はきれいな針葉樹の樹氷が続く。何度来ても、この北西稜のタンネの森の登下降は心地よい。いかんせん、下部は傾斜が緩いので、帰りに使う場合、行きに付けるトレースは重要である。トレースがなければ、ストックこぎで頑張るしかない。
 前夜来の新雪が50㌢程度もあり、当初、出発地に予定していた大滝工芸館まで行けず、車両の駐車場所で難渋した。結局、最終除雪地点手前の民家に断って、民家脇に駐めさせてもらって、三階滝公園をスタートした。スタート時になって、ようやく除雪車の除雪が入った。昨年は徳舜瞥山の旧道コースから登ろうとして駐車できず、牧場コースに替えたが、2月のこの山域は駐車帯の確保に要注意だ。

三階滝公園から登り始める。この上が大滝工芸館
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c1280付近でUターン
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静かなタンネの森を駆け下りた
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by babishe2009 | 2013-02-12 23:18 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】迷沢山~奥手稲山バックカントリー=2013年1月5-6日

奥手稲周遊バックカントリー<迷沢山(1006㍍)~奥手稲山(949㍍)>=山行部1月の企画山行

◆メンバー u46、船コッシ、taiki、健、黒猫
◆タイム
1月5日 上平沢川林道入口8:40⇒迷沢山11:20/12:15<山頂東面斜面を滑降>⇒c984ポコ13:55/14:15⇒<第2ユートピアゲレンデ滑降>⇒奥手稲山の家14:25/14:55⇒奥手稲山15:30/15:45⇒奥手稲山の家16:25
1月6日 <第1ユートピアゲレンデ滑降>⇒奥手稲山の家9:45⇒春香小屋13:10=下山



2日間の軌跡
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奥手稲山の家
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 奥手稲山の家に泊まって、迷沢山、奥手稲山、つげ山の3山のピークをつなぎ、パウダー滑降を楽しむことを目的にした計画だった。残念ながら6日の天気が悪く、つげ山はカットして、奥手稲の沢川(夕日の沢)を使って下山した。
 奥手稲山の家は噂にたがわぬ素晴らしい山小屋だった。ソーラー発電の電気、暖かい石炭ストーブに加え、きれいに整理整頓された小屋内を見るにつけ、札幌鉄道局が建て、後を引き継いだ北大の学生たちが大事に守ってくれた長い伝統を痛感。丁寧に使わせていただいた。1泊1人80円では申し訳なく、宿泊者名簿に1000円札を挟んできた。
 この時期の奥手稲周辺は雪深く、深雪滑降を楽しめた。山の家前の第1ユートピアゲレンデ、第2ユートピアゲレンデ、奥手稲山のスロープ、迷沢山の東斜面はノートラックで素晴らしいバーンが広がっていた。

西面から見た迷沢山(正面)はパッとしない
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しかし、東面側は開けていて展望が効く
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迷沢山山頂で記念のショット。バックは手稲山
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迷沢山東面バーン。このバーンの滑りは誰をも納得させるはずだ(動画冒頭のシーン)
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迷沢山からはc1000ポコ、c994ポコ、c984ポコを経由して、通称「第2ユートピアゲレンデ」経由で、奥手家山の家へ
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「第2ユートピアゲレンデ」を滑って、山の家へ
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奥手稲山山頂で
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奥手稲山の家でくつろぐ
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「第1ユートピアゲレンデ」で深雪を滑る
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出発の朝、奥手稲山の家前で
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奥手稲の沢(夕日沢)の下りで
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by babishe2009 | 2013-01-06 23:30 | 山行部 | Comments(0)

2012年夏山納め<ニセコ・イワオヌプリ(1116㍍)、五色温泉別館>=2012年10月27-28日

2012年夏山納め(ニセコ・イワオヌプリ、五色温泉別館)の模様です。
27日の納会は41人が参加。翌28日の夏山納め登山は35人が参加。天気の崩れが予想されたため、7パーティーによる分散登山を諦め、全員でイワオヌプリアタックに切り替えました。
一部映像が途切れ真っ黒になりますが、約20秒後に復活します。


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by babishe2009 | 2012-10-29 01:13 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】「トムラウシ川~ワセダ沢~トムラ回遊、ヌプントムラウシ温泉」=2012年9月15-17日

「トムラウシ川~ワセダ沢~トムラウシ山回遊」=2012年9月15-16日、山行部企画山行

■メンバー フナッキー、ひとみ、u46、もっち、黒猫
■タイム
<9月15日> c987地点10:09トムラウシ川入渓地点11:35/12:07⇒地獄谷16:12
<9月16日> 地獄谷6:15⇒ワセダ沢出合8:15⇒北沼脇稜線12:15⇒南沼13:05/13:30⇒トムラ短縮登山口18:00<下山>トムラウシ温泉で入浴後、ヌプン小屋へ(17日昼まで滞在)



2日間の軌跡
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トムラウシ川は水量も多く、スクラム渡渉も交えて渡渉を繰り返した
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 計画では、15日に地獄谷、16日は南沼でテント泊し、17日にトムラウシ温泉に下山する予定だったが、天気が悪いこともあり、トムラウシ山頂は断念し、16日中に一気にトムラウシ温泉に下り、その日はヌプントムラウシ温泉まで移動し、ヌプン小屋に宿泊、17日昼まで朝風呂&釣りなどで過ごして滞在した。
 15-16日の2日間で都合29.4㌔歩いたことになる。特に16日は雨が断続的に降り、南沼~トムラウシ温泉の下りは登山道が泥道と化し、つらかったと思う。最後まで頑張ったメンバーの皆さんに感謝したい。15日に泊まった地獄谷では東京・三峰山岳会の5人パーティーとの合同宴会となり、満天の星空のもと、焚火を囲んで、楽しいひとときを過ごさせてもらった。三峰山岳会の皆さんにも厚く感謝したい。

 3連休初日の15日5時、フナッキーさんが泊まっている札幌グランドホテル前に黒猫車、u46車に5人が集まり、札幌を後にした。道央道、道東道を経由して十勝清水ICで降りて、あとは下道を使ってトムラウシ温泉へ。途中、新得のコンビニで酒、ランチなどを買った。トムラウシ温泉から、トムラウシ山短縮コース登山口まで入り、u46車をデポ、黒猫車に5人が乗り、カムイサンケナイ川の神威橋を渡って、前トムラウシ山南東尾根上の林道へ。しかし、c987手前に「通行止め」の移動ゲートが林道を塞いでいたので、その手前に車を置いて歩きだす。実際はc934先まで車で入れ、そこにヤマクニさんたち三峰山岳会の車があった。約30分、余計に林道を歩いたことになる。駐車スペースの少し先が林道崩壊地で、あとは林道跡の夏道状のところをトムラウシ川の入渓地点まで歩いた。我々が車をとめたところから速足で1・5時間かかった。9月中旬というのに、夏の日差しが照り付け、入渓が待ち遠しかった。入渓地点まで夏道というか、踏み跡がしっかりついており、それをずっとたどっていけば迷うことはない。さすが、伝統の名渓、人が相当に入っていることがうかがえる。
 渇水期のはずなのに、トムラウシ川は思いのほか水量が多い。先日来の多雨の影響もあるのだろうか。12:07、入渓地点を出発し、スクラム徒渉も交えながら、右岸、左岸と行き来しながら今宵のテン場・地獄谷を目指す。事前に三峰山岳会が先行して入渓していることは分かっていたが、時々、石の上に濡れた足跡が残されており、たぶん1時間程度の差かと思われた。テント2泊分の荷もこたえ、意外に徒渉にてこずったが、何とかc1060分岐まで来ると、右股の少し先から蒸気が上がっているのが見え、硫黄臭が立ち込めていた。入渓から4時間かかって地獄谷に到着、左岸側の高台に三峰山岳会の皆さんがバビシェ用にテン場を整地してくれていたので、そこにテントを設営。感謝。

トムラウシ川c1060分岐まで来ると、地獄谷の噴煙、蒸気が見えて、思わずバンザイ
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 地元の山岳ガイドから、地獄谷は左岸のテン場が洪水で荒れてしまい、右岸に新たなテン場の設営が多いようだーとの事前情報をもらっていたが、まあ、たいして変わらない感じであった。左岸奥に「地獄」があり、盛んに噴煙、蒸気が上がっていたが、右岸、左岸の際からも熱水が沢に入り込んでおり、沢は硫黄臭たっぷりという感じだった。途中、魚影は見えていたので、たぶん釣れるだろうとタカをくくっていたが、実際、釣竿を出してみるとまるでアタリがなく、温泉成分が濃い地獄谷周辺では釣りは難しいのかもしれない。食事準備が先行していた三峰山岳会の焚火の周りに混ぜてもらうことになり、焚火を囲んで、「地獄谷合同宴会」へ。満天の星空のもと、10人で楽しいひとときを過ごし、就寝した。

地獄谷の宴
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16日、地獄谷出発の朝、ヒサゴ沢を目指す三峰山岳会、ワセダ沢を目指すバビシェの合同記念ショット
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 16日未明になり、雨音がテントをたたく音で目が覚めたりしたが、朝起きた時にはやんでいた。天気は曇り。三峰山岳会はヒサゴ沢~ヒサゴ沼~南沼、われわれはワセダ沢~北沼~南沼の予定だが、16、17日と天気が悪いことが予想できたので、今日16日に一気に下山できるなら下山する予定に切り替え、三峰山岳会とともに6時過ぎに地獄谷を出発した。c1060二股からトムラウシ川左股に入り、水量の多い沢筋を行く。c1210二股は水量比で「左股1対右股3」。地形図上の水線の長さに惑わされてしまうが、水線の長いワセダ沢は貧弱な左股である。先行していた三峰山岳会が右股に入って行くのを確認しながら、われわれは左股へ。ワセダ沢の出だしはしばらくは沢筋も細く、これで大丈夫かと思わせるが、やがて両側が開け、美しい渓相となってくる。このころになって雨が降り出し、モチベーションがぐっと下がる。c1275~1340に小滝が連続する一帯があるが、これを越してしまえば、あとは何もない易しい沢だ。そのうちに両岸が大きく開け、開放感がウリと言える。水が途切れると、あとは雪渓が運んだ堆石のガレ場、お花畑がえんえんと続く。花の時期にはさぞや美しい景観になるのだろう。わずかに残る雪渓の脇を詰めれば北沼脇の稜線上の登山道にぶつかった。

ワセダ沢の出だしはこんな感じだ
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c1275~1340には小滝が断続する
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やがて沢筋から水が消え、両側が開けてくる
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源頭の光景
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稜線に出て、登山道で、北沼⇒南沼へ
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 このころになると雨も強くなり、トムラウシ山頂は断念し、う回路を使って南沼へ。沢道具をはずして、あとは登山道をを短縮コース登山口まで下った。登山口に着いた時には18:00になっていた。行動開始から12時間行動となってしまった。さすがに疲れた。車を回収後、トムラウシ温泉で入浴し、小雨、霧の中、今宵の宿泊地・ヌプントムラウシ温泉へ。ヌプン小屋に着いたのは22:00を回っていた。小屋には温泉目当ての道外からの旅人2人がいて宴会中。われわれも24:00ころまで酒宴を開き、心地よい眠りについた。
 17日朝は三々五々、温泉で朝風呂を楽しんだり、釣りをしたり、汚れものをヌプントムラウシ川で洗ったりでゆったり過ごし、昼まで滞在。帰る道すがら、国道38号沿いの「新得そばの館」で蕎麦、蕎麦ソフトなどを食し、苫小牧、札幌に帰った。

ヌプントムラウシ温泉の休日


ヌプン小屋
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ヌプントムラウシ温泉
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釣り上げたオショロコマ
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by babishe2009 | 2012-09-19 01:02 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】千走川南東面沢~狩場山、江の島海岸キャンプ(2012年8月11-12日)

千走川南東面沢~狩場山、江の島海岸キャンプ(2012年8月11-12日)
 ◆メンバー 丸ちゃん、ひとみさん、U46、モジコ、モッチ&黒猫

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 狩場山(1520㍍)東面は吹きだまり効果によって残雪が多い。残雪期の経験から西面の少なさと比べて顕著なものがあると認識している。7月8日に同じルートを行った山友のパーティーの話では残雪が多くて、C1000㍍付近から沢筋は雪渓で覆われ、核心部付近(c1060の25㍍滝、c1180の15㍍滝)周辺には急傾斜の雪渓通過を覚悟していたが、杞憂に帰した。さすがにお盆時期は全く雪がなく、軽アイゼンは不要な装備となった。シャワークライムが多く、残雪が確実に消える8月中下旬がベストの沢と判断される。核心部はC1060のh25㍍滝、C1180のh15㍍の滝の二つ。前者は左岸の藪を巻くか、左岸のルンゼを行くかの選択になる。後者は両岸が切り立っており、左岸のチムニー状のルンゼを登るか、大きく高巻くかの選択となる。登り始めの標高がc680㍍もあり、河原歩きがなく、いきなり沢上流域から入渓というのがこの沢のウリと言える。ナメあり、釜あり、難易度が多様な滝あり、草原の源頭あり…沢の要素もコンパクトに詰まり、手強さ感も若干ある良渓である。
 下山後は、千走川温泉で汗を流し、江の島海岸でキャンプして12日昼に帰札した。狩場山地と日本海を見ながらのキャンプは心地良かった。寝不足と疲れた体には、下山後の「移動なし」ゆったり感は良かったのかなと思う。


<アプローチ>◆8月10日
 6人とも仕事を終えたあと、丸ちゃん、ひとみさん、モジコ、モッチ、黒猫は札幌市南区の道路情報館に集合して、20時40分出発。島牧村の道の駅「よってけ!島牧」に23時半着。単独で先着していたU46さんと合流、テント設営後に25時近くまで安着宴会。

<千走川南東面沢~狩場山>◆8月11日
 ♢タイム 千走川南東面沢出合6:30⇒c1060㍍の大滝8:30⇒c1180滝9:30/10:15⇒稜線<登山道>12:00⇒狩場山山頂12:10/12:55⇒新道登山口15:30

 
 
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 4時半に起床。ロンドン五輪サッカー男子競技の3位決定戦で、「日本が韓国に0-2で敗退」のラジオ放送を聞きながら、6時に道の駅「よってけ!島牧」をスタート。遅い時間の方が天気が良いとの予報で、少し出発時間を遅らせた。新道登山口までひとみさんを送り、一台をデポ、もう一台で千走川南東面沢出合に置いて入渓。古い砂防ダムを越えて進むと、やがてc760分岐。右股を行くことしばしで、美しいナメ帯に突入。ナメと釜が階段状に連なる。ここはこの沢随一のビューポイントであり、しばしウオータースライダー遊びに興じた。
 その先は登れる滝が断続し、飽きさせない。c1060の高さ25㍍の滝は左岸の藪を巻いてクリア、c1180の高さ15㍍の滝は両岸が切り立ち、水流の左岸側のルンゼを使ってザイル確保でクリア。丸ちゃんがうまくリードして後続も続いた。
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ルンゼの中には残置ハーケンが2本あったが、シュリンゲがかかったハーケンに足をかけたら簡単に抜けてしまい、少しずり落ちてしまい、ひやりとした。
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 この滝をクリアすれば、あとは岩っぽい沢筋を詰めていくだけだ。しばらく進むと、草原が広がるようになり、c1400からは斜度の緩いお花畑。エゾカンゾウ、ウサギギクなどの花を見やりながら高度を上げていくと、やがて登山道とぶつかり、10分歩いて狩場山山頂に達した。山頂では、新道を使って尾根から上がったひとみさんが約2時間待つたという。
 山頂で小スイカなどを食してゆっくりし、帰路は登山道で。
 
<江の島海岸でキャンプ>◆8月11-12日
 
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 賀老林道をそのまま下って千走川温泉で入浴。U46曰く。「ざっくりした露天風呂だった」。納得。海岸線に出た後は道の駅「よってけ!島牧」で、ホタテ、ウニ、ツブの魚介類をゲットし、泊地区のセイコーマート(ここにはBBQ用の肉類が結構置いてあり、わざわざ札幌から持って行く必要はないくらいだった)で酒類を購入し、江の島海岸へ。トイレスペース近くのコンクリート上にテントと宴会場を設営。このころになると、青空が広がり、狩場の山並みもくっきりと見えた。波打ち際まで約30㍍。今宵のメニューはBBQとポトフ。日本海に沈む夕日を見やりながら、炭おこし、野菜切りを分担し、宴に雪崩れ込んだ。潮騒に癒されながら夜は更けゆき、話題は尽きなかった。
 12日は朝からぐんぐん気温が上昇気配。浜辺でスイカ割りをして朝食後のデザートが花を添え、島牧村で完結した2日間を結構満喫し、昼過ぎに帰札した。 黒松内とルスツで道の駅で途中下車して買い物などで時間を使った。(by kuroneko)
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by babishe2009 | 2012-08-13 10:45 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】山スキー沢~札内岳、エサオマン川本流~エサオマン岳(2012年7月28-29日)

日高・札内岳(1896㍍)=山スキー沢、エサオマントッタベツ岳(1902㍍)=エサオマントッタベツ川本流<2012年7月28-29日>
■メンバー(6人パーティー)
 ごっとん、ひとみさん、丸ちゃん、半ちゃん、モジコ&黒猫
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■タイム
<27日>
札幌夜発⇒車止めゲート(戸蔦別川第6号砂防堰堤横)
<28日>
戸蔦別林道車止め5:20⇒エサオマン本流入渓6:10/25⇒山スキー沢出合(c997二股、BCを設営)8:55/9:50⇒c1150スノーブリッジ帯10:40/50⇒c1380二股11:30/40⇒<左沢>⇒札内岳西峰直下c121513:40/45⇒c1380二股15:40⇒山スキー沢出合BC17:20
<29日>
山スキー沢出合BC5:35⇒北東カール7:15/45⇒札内JP東の稜線上8:30/45⇒エサオマン岳山頂9:35/10:05⇒BC13:15/50⇒17:05戸蔦別林道車止め
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■総括
 「北海道100名山」札内岳(1896㍍)ハントにあくなき思いを寄せるひとみさんの意を汲んだ計画が端緒だった。札内岳には5つの沢ルート(ガケノ沢、ピリカペタヌ沢、記念別沢、札内川、山スキー沢)があるが、当初はピリカペタヌ沢からのアプローチを想定していた。しかし、多少の降雨でも計画遂行できることを考え、沢中アプローチの長いピリカペタヌ沢よりは、増水時にも動きやすいエサオマン沢支流の山スキー沢からのルートがより確実と考え、計画を立てた。さらに、せっかくエサオマン沢を行くならばついでに主稜上のエサオマントッタベツ岳(1902㍍)もーと、山スキー沢出合c997二股にBCを設営して日高の名峰Wアタックを目指すことになった。ちなみに、「山スキー沢」の名は地図上にこそ名はないが、学術論文にも登場する呼称であり、登山関係者の間では、エサオマントッタベツ川左股というよりは、定着した呼び名と言ってよいようだ。
 28日の天気が余り良くなく、BC出発が遅くなったこともあり、札内岳西峰直下で「時間切れ」と判断せざるを得ず、ひとみさんの思いは、あと一歩のところで実現に至らなかった。結果的には、天気に恵まれた29日に札内岳を持ってくれば確実に落とせたと思われ、ひとみさん、お許しを。
 山スキー沢出合(c997分岐)にはテント一張り分の手ごろなスペースがある。あとは河岸段丘上にササを刈って整地して確保することになるだろう。
 山スキー沢、エサオマン本流ともに、長いナメ滝があるが、山スキー沢のナメ滝の方が長く、傾斜があり、下りはより慎重さが求められ、難易度は高い。我々は、山スキー沢の下りで一か所、懸垂下降で対応した。
 山スキー沢の登りルートでは、C1380二股で水量の多い左股を取り、西峰への直登ルートを目指したが、最後の急傾ブッシュにてこずった。早目に札内JPにつながる尾根を目指した方が得策だったかもしれない。
 昨年8月上旬に「ガケノ沢~札内岳~山スキー沢」に入った山友情報によれば、山スキー沢には雪はなかったとのことだったが、山スキー沢C1150付近に長さ50㍍くらいのスノー・ブリッジがかかっていた。
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■詳報
<28日>
 金曜夜の出発はいつもバタバタする。27日夜、早目に出発できるごっとん、丸ちゃん、モジコの3人は丸ちゃん車で札幌を先発。旭山音楽祭に出たひとみさん、仕事の関係で遅くなった半ちゃん、黒猫の後発3人は黒猫車で21時過ぎに札幌を出発。道東自動車道を使って、ちょうど3時間、24時ごろ、戸蔦別川第6号砂防堰堤横の車止めゲート前に到着。先発3人は既に半ば就寝状態だった。芽室インターで降りて、町内のコンビニで安着ビールなどを調達。高速料金はばかにならないが、道東道全面開通の恩恵は確かに大きい。遅かったので、半ちゃんと黒猫の2人で車内で安着祝いをささやかに行い就寝した。
 4時に起床して準備を整え、5:20にゲート前を出発した。天気は曇っているが、さほど悪くない。戸蔦別川林道からエサオマン戸蔦別林道に入り、小一時間でエサオマントッタベツ川本流に入渓。沢に入ってからは河原、巻き道を進むこと2・5時間で、山スキー沢出合(c997分岐)に着いた。川岸から5㍍くらいのところに整地されたテン場があり、そこにBCを設営することにした。周囲をいろいろ探したが、結局、手間を掛けずにジャンボテントを張れるのはそこくらいしかなかった。
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 BC設営、ビール冷やしで小一時間を要し、アタック装備でBCを8:55に出発し、左股(山スキー沢)に入った。出だしは小さな沢というイメージだが、やがて両側が開けてくる。c1150付近に長さ50㍍くらいのスノーブリッジがかかっていた。あと数日もすれば落ちそうに見え、ここは上を歩くことにし、分厚そうな右側を選んで、間隔をあけて歩いてクリアした。雪渓の先には見事なナメ滝が連なっており、c1400くらいまで、ほとんど川床はナメ滝状態で、長大な岩盤の上を水流が流れていると言ったほうがいいだろう。すべて直登できてしまうナメ滝ばかりで、何とも楽しい。トイ状の滝、幅広の滝、苔蒸した滝…、とにかくいろいろな形状、雰囲気のナメ滝が次々と現れ、登る者を飽きさせない。ただ逆相で傾斜がそれなりにあるところが連なり、「行きは良い良い、下りは怖い」と言うべきか。
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 やがて、11:30にc1380二股に達し、水流の多い左股へ。このころになると、ガスが低く立ち込め、一時小雨もぱらつき、強風が突きぬける音も間近に聞こえるようになった。そんな中、c1560で水が切れ、涸れ沢を登って行く。いくつもの枝沢が出現するようになり、太い沢を選びながら高度を上げるも、そのうちにc1780くらいでヤブに突入し、やがて猛烈なハイマツ・ブッシュ帯にぶつかり、進行スピードが極端に落ちる。帰りの時間を考えて「14時」がタイムリミットと考えていたが、この調子では山頂は無理と判断せざるを得なかった。稜線はすぐそこという感じに見え、先頭のごっとんによれば、進行方向先の左側の斜面が下がっているという。GPSの標高ではc1815㍍となっており、おそらくは西峰手前と思われるが、メンバーにここを最後に引き返すことを確認し、無念の撤退となった。あとでGPSの軌跡を確認すると、西峰のピークまで標高差30㍍余りのところだった。天気が良ければもう少し突っ込んでも良かったろうが、視界不良のこの天気では諦めもついた。あとは来たルートを忠実に下る。
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苔が生えたナメ滝のクライムダウンは神経を使い、意外に時間がかかった。
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途中、懸垂下降を1回、右岸の草付きの高巻き1回を経て、17:20にBCに着いた。焚火おこしを任せて、半ちゃん、黒猫の2人で釣り棹を出し、3匹ずつオショロコマをゲット。魚影は濃いのだが、意外にすれていて、入れ食いというわけにはいかなかった。塩焼き、バター焼きでいただく。焚火を囲んで夜は更けていった。

<29日>
 4時に起床し、前日足をひねり、「今日はテントキーパーを務めたい」という
ひとみさんを残して5人で5:35、アタック装備でBCを出発。空は曇り空で、上部には薄くガスがかかっている。エサオマントッタベツ川本流を行くうちに天気はどんどん回復、青空も見えるようになり、テンションも上がった。前方には北東カールが見え、わくわく感が増してくる。2週間前に行ったY成さんたちの記録では、c1235付近から約300㍍、雪渓が沢を埋めていたようだが、この日は沢の両側にスノー・ブリッジの残骸が残る程度で、確実に雪解けは進んでいた。エサオマン本流名物のナメ滝を快調に登って行く。昨日の山スキー沢のナメ滝に比べれば傾斜も緩く楽に感じた。BC出発から2時間弱で北東カールに飛びだし、素晴らしいカールの光景が広がった。研究者の間でも日高山脈の20余りのカールの中で最も美しいカールと言われるエサオマン北東カールはやはり素晴らしい。雪渓前で大休止し、水を補給。そそり立つカール壁と草原の光景を目に焼き付ける。
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 北東カールから稜線に上がるルートはいくつかあるようだが、最もノーマルと思われる札内JP(1869)東の尾根上ピークに突き上げるルンゼを行く。カール壁上部から北東カールを見下ろすと、その向こうにエサオマントッタベツ岳が鋭角的にそそり立ち、日高らしいいい眺めだ。稜線に出れば、南にカムエク方面、北に幌尻方面の緑の主稜線が視界に飛び込んできて感動もひとしおだ。あとは札内JPを越え、エサオマン岳まで夏道状の踏み跡をルンルン気分で稜線漫歩。それにしても、間近で見るエサオマン岳は素晴らしい。
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見た目が実に美しい山だと思う。9:35に山頂に達した。山頂からは、エサオマン川本流を挟んで、札内岳がよく見える。正面に昨日登った山スキー沢の沢筋がくっきりと見え、あと少しだったと悔しい思いが込み上げてくる。
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 山頂で30分滞在、眺めをたんのうしたあとは、来た道を帰る。約3時間で13:15にBC着。ひとみさんがテントを撤収してくれていたので、スムーズにBCを13:50にスタート。エサオマン川本流を3時間下り、さらに小1時間で17:05、ゴールの戸蔦別林道車止めへ。2日間とも11-12時間のロング行動となった。
 下山後は芽室町の街中にある「スーパー銭湯 温泉 鳳乃舞」で入浴し、とんかつの「赤ずきん」で夕食を取って、再び道東道で帰札した。 (by kuroneko)
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by babishe2009 | 2012-07-30 07:52 | 山行部 | Comments(0)

【山行部】狩場山東面<千走川右股>雪渓滑降(5月19日)

北限ブナの芽吹きと残雪滑降 狩場山東面山行(2012年5月19日)=山行部企画山行

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狩場山山頂でのショット
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ザラメ雪を滑る
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5月の狩場山東面、千走川右股は今年で3年連続で入った。賀老林道は自然融雪任せなので、どこまで車で入れるかはその年によって、もちろん日によって全く違う。2010年5月29日の時は賀老の滝駐車場の先500㍍まで入れ、2011年5月15日の時は、C365二股までしか入れなかった。そして今年は賀老の滝駐車場手前1.5㌔のC468まで入れた。現地情報によれば、今年は3月までの積雪が例年よりかなり多めだったが、4月以降の暖気で雪解けの進行が例年以上だったという。
やはりこの時期、北限に近いブナの芽吹きとも重なり、狩場東面は素晴らしい。色彩的な美しさに加え、ザラメ雪がびっしり詰まった源頭オープンバーンは時期限定の文句なしの滑降・登高ルート。標高差700㍍超の無木立斜面はこの時期、ほぼ全面、ザラメ雪面に変わる。ただ、時期が早ければ雪崩の巣と化し、時期が遅ければ沢が開く。林道の融雪も含めて、その頃合いが微妙だ。5月も早ければ長大な林道歩きが避けられないし、遅ければ、あるいは6月に入ればクレバス、シュルンド地獄となるだろう。この3年の経験で言えば、概ね5月中下旬であれば問題はなさそうだ。ただ、過去3年間では今年が最もクレバスが多く、滑降条件としては良くなかった。それだけ今年は雪解けが急速に進んでいるということだろう。

5月18日夜、札幌周辺の6人(イーノ、クマ、ひとみ、トモゾウ、ササキ、黒猫)がクマちゃん宅前に集結し、21時に2台の車に分乗して出発、24時に島牧村の道の駅「よってけ!島牧」に到着。芝生の上にテントを張って即宴会。25時過ぎにテント、車中泊に分かれて就寝。ナカジーは19日3時半、苫小牧のフナッキーさんは5時半に到着し、8人がそろった。天気は曇りで、見えるはずの東狩場山方面の山並みはガスがかかっている。一瞬、雲が切れた時、東狩場山が見えたが、雪が少ない。昨年は真っ白だったし、遅めに行った一昨年ももう少し白かったが今年はそれ以上に雪が少ない。
ほぼ予定通り6時に道の駅を3台の車に分乗して出発。千走川温泉を過ぎ、賀老高原に林道を上がると、雪の少なさが歴然。10日前に聞いた現地筋の話では、残雪は例年並みとのことだったが、それ以降も雪解けが一気に進んだのか。島牧村や千走川温泉の事前情報ではC365二股の少し先までしか車で入れないとのことだったが、いやいやどうしてズンズン入れる。結局、予定以上に林道を車で入れ、C468付近の路肩に車をとめた。そこから先は残雪がアスファルト路面に断続する。
6時55分、シートラーゲンでスタート。5分ほど歩いて、ボードのトモゾウを除いてスキーを履いた。賀老の滝駐車場に着いた時、突如、雲の上に東狩場山の山頂が姿を現した。トモゾウ曰く「現れ方がカッコイイ」。納得。
しばらくそのまま林道を行き、千走川右股とぶつかるが、雪解け水が激流と化している。正直なところ、上部の雪渓がきれいに埋まっているかどうか不安が脳裏をよぎった。橋を越えてさらに林道を行き、右股右岸のブナ林の緩斜面に取り付く。ちょうど芽吹き直後で、森全体が明るい黄緑色に覆われ、白い残雪とのコントラストが美しい。緩斜面をしばらく行くと、東狩場山~狩場山の稜線が扇のように前方に広がる。真っ白くないのが残念だが、目指す沢の源頭は一応、雪で埋まっているようだ。沢筋に進んでいくと、C700くらいでようやく沢底も雪で埋まった。
当初はポコ804の尾根か、C740二股西から派生する尾根を行くつもりでいたが、これだけ雪が少ないと、やはり沢中の雪斜面の状況が心配だ。滑降時のことも考え沢筋の雪の付き方を見ながら登るべきと判断し、できるだけ沢中を行くよう登りルートを取った。C950付近の急傾斜帯にクレバスが真横に走っており、滑降時の迂回ルートをイメージ。c1330の東尾根まで上がり、ここで最後尾が来るのを待った。あとは山頂までだらだら斜面を登っていくと、東狩場山が見る見るうちに下方に見えるようになった。全員がそろったのが12時半。山頂では後続のピオレの会の8人パーティーと一緒になった。彼らは尾根ルートを登り尾根ルートを下った。われわれはノンアルコールビールで山頂ビールを味わったあと、13時過ぎにリスタート。このころになると、天気はピーカンで、日本海や周囲の山並みが眼下に広がる。渡島半島では、この山は抜きんでて高いことがよく分かる。
山頂からは、登りルートから少しはずして真東に緩斜面を滑り、ガケ記号のある源頭から無木立大バーンをダウンヒルだ。雪がべったりはりついており、どこを滑ってもいいだろうと思ってスタートすると、50㍍ほど下ると、クレバスが行く手を阻む。フナッキーさんがクレバスの上部で転倒し、一瞬ひやっとした。昨年も一昨年もこんなクレバスはなかったことを考えると、雪解けの進行は予想を遙かに上回って早いのかも知れない。あとはそれぞれ、好きなところを滑るが、登り時に通過したクレバス帯を迂回して滑って行くと、迂回ルート上にもクレバスがー。回り込みながら沢底まで急傾斜の斜面を滑り降りてようやく一息。予想以上にクレバス帯通過に神経を使った。もう少しいいルートを選ぶべきだったと反省せざるを得ない。
沢底からは沢筋沿いに高度を下げ、行きにイーノさんが目ざとく確認していたネギ場でしばし採取活動。アイヌネギはどこにでもあるかのごとく密生している。さすが、狩場山。
まだ芽吹いていないダケカンバ帯を滑りきると、芽吹きした直後のブナ林帯に突入。美しく明るいブナ林の緩やかな下り勾配斜面をルンルン気分で滑り、賀老林道へ。千走川右股に架かる橋上に四輪駆動車が1台。賀老の滝駐車場に同じく四駆が2台泊まり、テント設営中だった。振り返ると、東狩場山~狩場山の稜線がどっしりと広がっていた。林道上をスキーをヒールフリーで走らせ、その後シートラにして駐車ポイントに15時半、下山した。尾根を滑って降りたピオレメンバーらが少し先に下山していた。その後、宮内温泉で汗を流し、それぞれ帰途についた。
(by kuroneko)

この日の軌跡
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賀老の滝駐車場のあたり。雲が切れて、東狩場山が姿を現した
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芽吹きの北限ブナの森を行く
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千走川右股をのぞむ
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雪渓で埋まった千走川右股を行く
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狩場山山頂から緩斜面をしばらく進むと、大斜面が眼前に広がる
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東狩場山をバックに滑る
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ザラメ雪渓のダウンヒルは楽しい
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明るいブナの森の中を滑り降りる
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芽吹いたブナ林の緩斜面を行く
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by babishe2009 | 2012-06-07 08:36 | 山行部 | Comments(0)
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札幌発バビシェ・マウンテン・クラブの活動記録です


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