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ヤチナイ川~八内岳(944㍍)=2013年3月30日

ヤチナイ川~八内岳(944㍍)=2013年3月30日
■メンバー ひとみ、もじ子、りょう、ツジーノ、オノッチ、黒猫
■タイム 共和町ヤチナイ・ヤチナイ林道入り口(採種園先)8時50分⇒c206二股10時5分⇒尾根頭12時25分/35分⇒山頂12時50分/13時5分⇒c206二股14時35分⇒ヤチナイ・ヤチナイ林道入り口(採種園先)15時35分



 積丹半島の付け根にある八内岳。地形図をみると、このヤチナイ川からの行程が登り返しがなくて、距離も短く、最も効率的に登れて下れると判断されたが、記録が見当たらなかった。記録があったのは両隣の辰五郎川と発足川からのルートだけで、このルートに関してはあまり事前の情報がなかった。尾根上部の雪庇もたいしたことはなく、八内岳に登るには手ごろだった。念のため、下りのため尾根下降地点と主稜線にデポ旗を打った。
 共和町、仁木町、古平町の3町にまたがる山で、かつては銀、銅を採掘していたという。ヤチナイ川の源流の山でもあり、山名は「やちない」「やつない」の呼び名もあるが、現在は「はちない」が正式名とされ、日本山名辞典(三省堂)では確かに「はちないだけ」名になっている。

この日の軌跡
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ヤチナイ林道の入口
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スノーブリッジを使って、c206二股で左股の水流を渡る
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尾根上から八内岳(中央)をのぞんで
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稜線の両サイドにはダケカンバが連なり、その間が雪の道となっている
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主稜線直下(標高差約50㍍)が、硬くてやや急になったが、シーアイゼン装着ならばスキーで十分に対応できる
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主稜線に上がり、山頂をのぞむ
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八内岳山頂で
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八内岳山頂から少し滑り降りて、山頂を振り返った
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c206二股に向かう中尾根を滑り降りる
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途中、再び雪模様に
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 地形図上の共和町ヤチナイの採種園を左手に見て通り過ぎてc71先、ヤチナイ林道の看板のある地点の手前、ハウス脇まで除雪されていた。ハウス周辺で除雪作業をしていたオヤジさんに断わって道路わきの除雪スペースに車2台をとめさせもらった。山の準備をしていたら、登山に来る人がよほど珍しかったのか、オヤジさんに「この先に何かあるのかい?」と聞かれた。「八内岳に登りたくて」と答えたら不思議そうな顔をするので、「登山ですわ」と言うと、「ああレジャーね」とようやく納得した様子だった。傍に居た皆、苦笑。
 水流が流れるヤチナイ川を右に見ながら林道を約40分進むと、道路がヤチナイ川を渡って右岸の斜面を巻くように取り付けられている地点に達する。ここは川がゴルジュ状になっており、水流が川幅いっぱいに広がっている川中を行けないし、林道をそのまま行くと川から外れてしまいそうなので、正面の段丘を約30㍍上がってまた川に降りた。できるだけ川沿いに段丘を登ったほうがよい。
 c206二股で左股の水流をスノーブリッジを超えて中尾根に取り付いた。下部はブッシュが少しうるさいが、少し登ればブッシュもうすくなり、あとは尾根の一本道。登りだそうとしたら雪が横殴りに降り出し、前方の視界もきかなくなり、モチベーションがぐっと下がる。   
 尾根を登っているうちに雪もやんで、周囲の山々も見えだし、やがて前方に八内岳の白い山稜がくっきりと見えだす。c664先が一部細くなってはいたが、雪庇も落ちてしまったあとか、容易に通過できた。稜線直下が雪面が硬くやや急で、シーアイゼンがないメンバーはシートラーゲン、シーデポで通過した。稜線に上がると眺めが素晴らしい。白い山々が広がり、日本海が近くにのぞめた。山頂までは緩やかで広い尾根になっており、山頂までスキーで行ったほうが帰りに滑れて気持ちがいいだろう。

by babishe2009 | 2013-04-01 01:36 | バックカントリー
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札幌発バビシェ・マウンテン・クラブの活動記録です


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